おっさんずラブはただのラブコメではない理由

一見バカやっているおっさんたちのラブバトルのようにみえるけど、

実は違ってて。
そこには「人を好きなる」ことが描かれている。

「好きになる」とは何か、「愛」とは何か、
誰にだって経験あるものをおっさんたちが表現してくれているだけなのだ。

たとえばこの人のこと、好きかもしれないと気付く時のときめき
好きになっちゃいけないひとを好きになり抑え込む気持ち
特別になりたい、独占したい、はなれてほしくない、そばにいたい、
全人類が感じる感情をドラマというかたちで表している。

それには男だから、女だから、若いから歳だから関係なく、隔てもなく好きになる過程を描いている。だからゲイだとかノンケとかそういうものがない世界を描いている。と思う。

ツイッターにも書いたんだけど、そういう世界は近い未来訪れると思うんだよ。今は男女の関係を当たり前に思う人は多い。
男性同士、女性同士がまだ受け入れられていない世界。
でもなんでそれがいけないんだろうと思う。人が人を好きになって一緒にいてはいけない世界なんて、住みにくい。今、そういう住みにくい世界だけど、ほんと、いずれ、この作品がきっかけでそういう隔たりがない世界に変わっていくような気がする。

かくゆう私もともだちがそうだ。女性だけど男性。でも、それを変だと思わない。気持ち悪いなんて思わない。思う資格なんてない。だってそれはその人にとって個性であってその人そのものだもん。
そういう人たちが住みやすい世界が早く来てほしいから
おっさんずラブという作品をもっといろんな人に知ってほしいと思う。

そしてそういう偏見の目がへってみんなが住みやすい世界が早くきてほしい。

自分自身、こんな私なんか好きになってもらう資格ないなと思うこともある。正直めんどくさい人だし、自分のことは自分でやりたい人だし、彼氏なんて、いないほうがいいのかなぁと一生独身でも、生きていけるかもって思ってて。
でもおっさんずラブに出会って、人を好きになるあのときめきは、一人ではできないなって思った。あんなふうに人を思いたい。あんなふうに人を好きになりたいと、思った。苦しいことも怖いこともあるけど、自分にしかできない愛し方をしたいなって思った。

だから、おっさんずラブは不滅だし、このシリーズは終わってほしくない。いろんな形で「人を好きになる」ことを伝えてほしい。

そして伝えていきたい。視聴者の一人として、伝えていきたい。
この世界は少し未来の世界なんだよと。

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