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【あと49日】半泣きで電話してきた我が子を助けてくれた誰かへ

娘、定期券を紛失。

夕方、娘が半泣きで電話してきた。
「ICOCAなくしちゃった」と。
今日は部活の仲間たちとウキウキで遊びに出かけた娘だけに、
そのショックはよくわかった。
駅に着いて、さあ改札、というところでなくしたことに気づき、
そこから歩いて15分、遊びに行ったカラオケ屋さんまでの道を見て回り、
カラオケ屋さんでも見つからず、絶望して私に電話してきたという。

とりあえず駅まで戻らせて、みどりの窓口に届けさせつつ、
私は自宅から警察署に落とし物の届けを出した。
「定期券を落とされたということですが、
何かケースに入ってましたか?」と電話口のおまわりさん。
私、とっさにカードケースの色を答えつつ、
一番の特徴である「キャラクターのダイカット」をどう説明しようか、
自分の語彙力を結集させた。
おまわりさんがついにケースの特徴を聞いてきた。
「えーっと、サンリオのキャラクターなんですけどね……」
無意味に言葉を濁して時間を稼ぐ私。
「なんのキャラクターか、ご存じないですかね?」
めっちゃプッシュしてくるおまわりさん。
でもキャラ名わかるのか? しかしここまで来たら言ってみるしかない。
「ポチャッコです……」

「ああ、ポチャッコですね!」

えっ……

「わかりました!じゃあ調べてまた折り返し連絡させていただきます」

ポチャッコ、通じた。ていうか仕事速い!!
日本の警察を、そして、ポチャッコの知名度をなめていました。
心からお詫び申し上げます。


かくして、ポチャッコもといICOCAは、
カラオケ屋さんの近くの交番に届けられていた。
娘にそれを電話で伝えてやったけど、
それで気分がすぐに晴れたわけではなく、
「大事なものをなくしてしまった」ショックが大きすぎたのか、
帰宅してしくしく泣きだした。


娘の定期券を拾って届けてくださった誰か、
本当にありがとうございました。
あなたに幸せが訪れますように。

娘も、私も、受け取ったこの優しさのブーメランを、
次に困っている誰かにそっと渡してあげようと思う。

寝る前に、今日は娘とストレッチ。

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