ほたて

読書と整理の記録。

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誰からも必要とされなくても

 だいたい一年前のことだけれど、星野源とオードリー若林がふたりで語らうNetflixの番組、『LIGHTHOUSE』をみた。暗黒の20代を過ごしたふたり。若林から星野源に出る矢印が強烈すぎて、そりゃあんなふうにわかってくれたら好きになっちゃうよね、と笑ってしまった(未視聴の方のためにふわっとする)。  星野源が言った言葉、「誰からも必要とされなくても、楽しく生きられる人になりたい」。星野源ですらそうなのかと思うのと同時に(星野源はあれだけ光を浴びているのに暗い部分を失わない

    • 光と肌と住まいの話

       子どもと住む家について考え続けている。なにやら、子どもが生まれたら家の中を子ども仕様にする必要があるらしい。パステルカラーのプレイマットを敷き、角という角を憎むように丸くし、白浮きするガード柵をつける……なんなんだそれは、と思う。  もちろんコンセントカバーはするしガラスの瓶等は仕舞う、けれども子どもひとり迎えるだけでそこまで家の雰囲気をぶち壊す必要があるのか? けど迎え入れると決めたのはこっちなのだし、全面的に妥協すべきか? と、一向に結論が出ない。とはいえ、そんなふうに

      • ここがわたしの出発点

         2年前の夏に結婚し、先の冬に子どもが生まれた。こんなにも生活が一変するのかと驚きながら、いまは赤子の世話をしつつ徐々に家を整えようとしている。暑さのせいもあり一日のほとんどを家の中で過ごすいま、その快適さが不可欠だからだ。育休中なので、この時期を逃すときっと永遠に身辺を整えられない。  大学進学で親元を離れるにあたって買った電子レンジ、気まぐれに買った花びん、お気に入りだけど数年着ていない洋服……わたしの家はまだまだ一人暮らしの雰囲気を残している。その幼いまま古ぼけた印象は

      誰からも必要とされなくても