雑記:日本版DBSについて

 DBS導入の法案が閣議決定したようである。

 先に私の意見から述べておく。

 DBSは人権侵害スレスレで実際上の多くの問題が想定される。基本的には「悪」である。一方で、子供たちの受ける性被害も当然ながら「悪」であり、われわれはどちらの「悪」をより重く受け止め、どちらの「悪」を甘受するかという選択に迫られた結果として、民主主義的プロセスに則りDBSの「悪」を選んだ……という認識である。

 手放しに賛同するようなものではない。DBSを認めるにしてもそこには一種の「申し訳なさ」の意識が必要であろう。これに関しては半年以上前にも言及している。

 大前提として、性犯罪者であろうと、法的な処罰(服役など)を受けた後は一般人として扱うべきだ。少なくとも「建前」としてはそうでなければならない。

 まず、この点は大前提とすべきだ。

 そして、キャンセルカルチャーもそうだが、世の人々は「他人が職を失うこと」に対して、あまりにも冷酷すぎる。

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