椿

届かない手紙をまた書いたよ

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届かない手紙をまた書いたよ

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こんなに小さな体で 私の何を守れるのだろう とおもいながら 今日も祈るように飲み込んだ 食後2錠のカプセルの薬 「結婚しよう」と言い合う毎日だから 今度はわたしの左手の薬指で どれが本当のプロポーズなのか教えてよね そう ほんといきづらいの 私がもっと 分厚い唇だったら ねえ 喫煙所、ついて行ってもいいかな 味はココアで 煙はあなたが吐いてよね 私たちもう まともに話せなくなった ほら見て 嘘みたいな 孤独(ひとり)みたいな 朝焼け 青に沈んでゆけ 透けて泡立

    • 生きた宝石

      ほら私たちって モルフォみたいに美しいでしょ 樹木も大きすぎたら いつの日か倒れてしまうように 誰にも見つからずに 美しく枯れてしまいたいね あの醜い奴らに 標本にされてしまう前に ピーターパンの金色の粉を すべて使い果たすの 死体になったら、 次は宝石になろう いつまでも輝く光でいようね 。

      • 好きなもの

        「 万物で好きなものなに? 」って聞かれて すぐ答えられなかったの悔しかったから 好きなものについて考える時間 ・ ・ ・ ・ ・ 赤いタータンチェック 原宿 日々 millnaの魂とその存在 橋本ルル コーディネートすること、 言葉遊び グランジファッション バンド 散歩 ギター 家具物色 Pinterest徘徊 クリスマス スカートの揺れ 強い女 サングラス 本 紺色 カモミールの紅茶 熱量のある演奏 眠り 寝る

        • 短歌について

          短歌という池があって そこに言葉が放りこまれる はじめは溺れそうですが やがてぷかぷか すいすいと 泳げるようになったら きらきらまぶしい 太陽の光 枝から葉っぱが落ちるのも 見えるようになったね そしてあるとき 泳ぐことは きもちいい と みな思っていたら わたしはそれでいいな

        文字列 あ