コーヒー現像してみよう【準備編①】

それではいよいよ現像しましょう!
場所はお風呂場でも洗面所でも屋外でもどこでもOK。
好きな音楽でも流しながらリラックスして取り組みましょう。
そうそう、始まったら45分くらいはつきっきりなので、必ずトイレに行っておいてくださいね。
大まかな流れは以下の通りです。
①準備
②現像
③停止
④定着
⑤水洗
⑥乾燥 

それと前日までに自分の現像タンクの容量になみなみと水を入れてタンク容量を量っておいてくださいね。
僕はKingのベルト式・35mm1本用を使っているので、400mlくらい。
ここでのレシピはこのタンクが基準になっているので、より大きな2本用のタンクやより小さなリール式を使っている人は現像液の濃度を変更しておいてください。時間は一緒ですよ。
ではスタート!

【準備】
*ここで使うもの*
・撮影済みフィルム
・フィルムピッカー
・ダークバッグ
・現像タンク
・フィルム

準備は大きく「フィルムのセット」「液体の仕込み」に分かれます。
まずはフィルムのセットです。

①撮影済みのフィルム(以下パトローネ)を(右利きの人は)左手に持ちます。この時フィルムの出入口が右を向くようにします。

②フィルムピッカーを右手に持ち、パトローネの出入口にセットし、フィルムピッカーのベロAを左方向へスライドさせます。ここで最後までスライドできない人はパトローネの中のフィルムにベロが引っ掛かっちゃっています。そんな時はパトローネの上部を指で挟んでグリグリと回しましょう。フィルムが移動して引っ掛からなくなります。

③パトローネの上部を指で摘まんでゆっくり回します。回していくとどこかで小さな「チッ」という音が鳴ります。これが「フィルムの端っこが見つかったよ!」という音です。この音がしたらフィルムピッカーのベロBも左方向へスライドさせ、今度はベロABを一緒に右へずらすと…フィルムの端っこが出てきましたか?
出て来なかったらもう一度①からやり直してくださいね。
慣れてくるとここまでは1分くらいでできます。

④今度は現像タンクにフィルムをセットしていきましょう。
この作業はダークバッグの中で手探りで行うので、道具の置き場所を決めておきましょう。
僕の場合は左上がリールを丸めたもの、左下が現像リール(ベルトの最初の部分だけリールに引っ掛けておきます)、右上に現像タンク、右下にフィルムと鋏、という感じです。
リールは時計回りに巻くように置いておきます。

ダークバッグのチャックを開けてセットしたらダークバッグのチャックを必ず閉じましょう。二重チャックになっていると思うので、両方ともお忘れなく。

ダークバッグに両手を突っ込んだら、(ここから先は手探りですよ)左手で現像リールを持ちましょう。
ベルト式の人はリールの根元にベルトを1回転させることもお忘れなく。ネガがリールの軸に貼りつく失敗を防げます。ベルトは左手人差し指でホールドしておきます。

そのまま今度は右手でフィルムを持ちましょう。
左手人差し指でホールドしたところにフィルムを持っていって挟み、パトローネを引っ張ると…ネガがパトローネからスルスルッと出てきたのがわかりますね。
そうしたら左手でネガの上にベルトをかぶせる。
かぶせたらまたパトローネを引っ張って…ベルトをかぶせる。
これを最後まで繰り返してネガとベルトを交互に層にしていきます。
ここでひとつ注意があります。「リラックスしてフワッと巻く」こと。
ギチギチに巻くとネガとベルトがくっついて現像ムラができてしまいます。

ネガの最後まできたらパトローネのところでネガをチョキンと切ってベルトの端の金具をリールにパチンと止めます。
現像タンクにセットし、蓋をしっかりしめたらもう大丈夫。
蓋を開けない限り露光しないのでダークバッグから取り出しましょう。
残ったパトローネはキーホルダーにしてくださいね。

次回は現像液・定着液作りです。
こうして文字に起こしてみるとなかなかわかりにくいものですね。
写真を挟んだり動画で流しでお伝えできれば一番良いのですが…
それはまたの機会ということで!


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