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「政府に代わり、現金を一律給付する」案件に申し込んでみた

先月のことだ。筆者の観察用TLに、あまりに美味しい話が流れてきた。政府に代わって現金を給付してくれるというのである。

Paypayで貰えるという投稿が目に付いた

「政府に代わって」とは随分と大きな志を持っているようだ。気になった筆者は参加してみることにした。

LINE登録→通話を要求される

冒頭に記載した通り、このアカウントの固定投稿ではLINEアカウントの追加が案内されていた。早速登録してみる。

いわゆる灰色公式アカウントで、友だち数は2,000人を超えていた

するとすぐに自動応答と思われるメッセージが届き、通話を要求された。これまで見てきた事案と同様の流れである。

筆者は早速その日の夜を指定し、話を聞いてみることにした。

通話の内容は……

前の説明が長引いているということで、予定の時間から大幅に遅れて発信してきたのは声からして20代〜30代前半と思われる若い男性だった。落ち着いているものの、どことなく反社会的な香りを漂わせながら話し始めたのは、以下の内容だった。

まず、金が必要になった経緯と、同様の企画に参加したことがあるかを聞かれる。筆者は無難に「生活費で、初参加である」と答えた。そして、「Paypayでお金をもらえると聞いたのですが」と筆者が質問すると、次のような説明が始まった。

  • Paypayや振込での対応を行ってきたが、1日1,000件以上の応募があり、対応が追いついていない。このため別の方法を案内する。

  • 振込には限度額が設定されており、最近は規制が厳しい。これを回避するため、預金口座を借りて、そこに直接現金を預け入れる。

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