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高知のサッカークラブとスポンサー契約した一般社団法人について

話題を呼んだ胸スポンサー

2023年8月2日、高知県のサッカークラブが、とある一般社団法人と胸スポンサー契約を結んだことがウォッチャーの間で話題になった。

この社団法人がどのような団体かは、昨年バズを生んだ画像を見るのが分かりやすいだろう。この団体が運営する店舗が、独特の張り紙で話題となったのである。

また、ここで提供されている水素フットバスは単に色を変えるだけの製品で、典型的な疑似科学商品として知られるものだ。

その店のグーグルページを見ると、評価が真っ二つに分かれており興味深い。

QFS:衛星軌道上の量子コンピュータによって実現すると言われる金融システムで、これが実現した暁には特定の外貨や金属が暴騰するとされる

「天皇陛下は本物ではない」

また、この社団法人の代表であるN氏は以前から陰謀論を吹聴して信者を囲い込んでおり、「天皇陛下は本物ではない」という偽天皇陰謀論(陰謀論の世界では定番で、大抵は明治天皇がすり替えられていたということになっている)を話していた形跡があった。その団体と契約した高知のサッカークラブが天皇杯に出場予定だったことから、「このような団体と契約しながら天皇杯に出場するとは、不敬ではないか」と批判されたのである。

陰謀論で外貨購入を煽っていたのか

N氏が話題になったのは今回だけではない。筆者が以前記事にしたディナール詐欺と同様、オンラインサロンで「正義の勢力が勝った暁には金融システムが激変し、特定外貨が暴騰する」と陰謀論を使って外貨の購入を煽っていた疑いがあり、被害者も多く存在している。

このため、以前からウォッチャーの間では知られた存在だった。さらには90年代、「水を磁石の中に通して高周波を発生させ、氷のような構造を組ませた」化粧水を販売していた記事が発掘されており、長年このようなビジネスを渡り歩いてきた人物であると推察される。

何より、「天皇陛下の教育係の下、世界情報の収集分析を10年間仰せつかっていた」と自称している割に、天皇陛下や上皇陛下を「平成天皇」「令和天皇」などと呼んでおり、相当に疑わしい。

「組織的に凶悪犯罪を行っているのでもない限り、出資は受け入れる」と言われればそれまでだが、このような団体との付き合いにこそ、組織の良識が問われるのではないだろうか。

追記:契約の解除(2023.08.04)

批判の声が届いたようで、8月4日には例の社団法人との契約を解除することが発表された。素早く適切な判断だろう。



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