音声認識テキスト化アプリが断然使えるように!!昔と比べるとあっと驚くような正確な変換が可能!

※本記事の内容に付加情報を追記した資料(PDF版)は、本記事の最下部よりダウンロード可能です。

 AI技術の開発競争を背景に、音声認識技術の進化が目を見張る状況となっています。この音声を自動で認識しテキスト化する技術は、我々のビジネスの現場に非常に大きなインパクトをもたらす可能性があります。

 例えば、ビジネス現場で当たり前のように発生する議事録作成業務は、この技術で将来的に自動化されると言われています。これまでは、どの程度のアウトプット品質を求められるかにもよりますが、議事録作成には相応の負荷と時間がかかるビジネスマン泣かせ(特に若手社員)の業務でした。その業務が自動化されることとなれば、ホワイトカラーの生産性向上にも大きく資することになるでしょう。

 こうした動きは既に様々な組織で進められています。その一つが行政機関。行政機関は数多くの会議を開催することから、大切な業務と位置付けられています。そこで令和元年事業として総務省行政評価局 オフィス改革・働き方改革検討チームでは、「AIを活用した音声認識技術による自動文字起こし及び自動要約の実証実験」において、音声認識技術による自動文字起こしにチャレンジしています。

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/kyotsu_n/workstyle-henkaku_challenge.html

 上記事例のように、現状では、有料の音声認識ツールを活用した試みがなされているところですが、それは相応の支出が出来る組織だからこそ出来るものとも言えます。ひと月数万円程度のランニング費用が掛かるツールであっては個人レベルでは使用できません…

 そこで、現在スマートフォン・アプリとして提供されている無料の音声認識ツールを整理してみました。当然のことながら有料ツールと比較すると見劣りするかもしれませんが、無料のツールであっても「ここまで出来るのか!」ということが分かれば、個人でも自分に合った使い方が出来、少しでもメリットが得られるかもしれません。

 以下には、より多くの人が使えるアプリということで、Android端末で無料で使えるアプリをいくつか紹介します。

1.【事例1】Edivoice ~ 音声入力で手軽に文章作成 マッシュルーム対応

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 本アプリは、音声入力による文章作成をサポートするアプリです。

 一般的に、音声入力は便利である一方、句読点や改行を含む「文章」を作成するには多少の手間がかかります。その点に関して、本アプリでは、音声認識結果の候補を選択しながら、句読点や記号、改行を挿入し、手軽に精度の高い文章を作成することが可能となる等、工夫が見られます。ただし、一つのスマホで音声再生し直接音声入力することはできません。

 なお、無料で全機能利用可であり、音声入力結果は他アプリへテキストデータで共有することも可能です。

2.【事例2】Speechnotes スピーチノート ~ 音声から文字へ

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 本アプリは、マイクオンボタンを押すことで、連続した音声の入力を可能とする無料アプリです。また、音声入力によりテキスト化した結果を、メールへの添付によりシェアすることが可能です。ただし、一つのスマホで音声再生し直接音声入力することはできません。

 なお、アプリレビューでは、高い精度での音声認識・テキスト化が実現できると高評価を得ています。その一方、自動改行、句読点挿入などを求めるユーザの声も一定数あります。

3.【事例3】音声文字変換

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 本アプリ「音声文字変換」は、誰もが気軽に利用できる聴覚障がい者向けユーザ補助アプリと位置付けられています。Googleの自動音声認識テクノロジーにより、音声がリアルタイムで画面上のテキストに変換するものです。
特長としては、有線ヘッドセット・Bluetoothヘッドセット・USBマイク等外付マイク対応していることが挙げられます。

 なお、音声入力結果の他アプリへ共有は、テキストコピーにより実施する仕組みとなるのが、使い勝手という点では難点です。また、一つのスマホで音声再生し直接音声入力することはできません。

4.【事例4】UDトーク ~ コミュニケーション支援アプリ

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 本アプリ「UDトーク」は、コミュニケーションの「UD=ユニバーサルデザイン」を支援するためのアプリです。音声認識機能、多言語翻訳機能、漢字かな変換機能が備わっており、1対1の会話から多人数の会話や会議まで、幅広く様々な方とのコミュニケーション、イベントや講演会などでの活用を想定しています。なお、音声入力結果は、他アプリ等に共有することが可能です。

 このアプリの一番の特徴は、一つのスマホで音声再生し直接音声入力することが出来る点にあります。多くの類似アプリではこれが出来ないんですよね…

5.【事例5】ListNote音声テキストノート

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 本アプリは、最小限の手間でアイデアを書き留められるように設計されたアプリです。

 特徴は、単一のボタンを押すだけで、ハンズフリーで音声認識が可能であること、メモを高速で検索できるようにインデックスが付けられること、記録したメモは暗号化して保存することができること等となります。

 なお、音声入力結果は、他アプリ等に共有することが可能ですが、一つのスマホで音声再生し直接音声入力することはできません。

6.まとめ

 以上に紹介した音声認識アプリは、スマホ(Android端末)で無料でダウンロードでき、無料で使用できるアプリであるため、個人でも様々な工夫をすることで、自分に合った活用が可能です。

 特に、音声認識の精度は日々精度が高まっています。個人的には、昨年末(2019年末)からこの2月(2020年)の間に、かなり精度が高まったと感じています。その意味では、使っていくうちにいつの間にかどんどん活用できる品質になっていくだろうと期待するところです。

 なお、参考までに言えば、現状のスマートフォンのマイクは実のところ貧弱だと感じています。上記のアプリを使う場合には、外付けのマイクをスマートフォンに指して、より良い音質の音声が拾えるようにして利用した方がよいでしょう。

 上記アプリのまとめ資料はこちらから。

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