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4月入社したコンサル新入社員に、3ヶ月は毎日実施してほしいこと

コンサルティング会社では言葉を扱う。当たり前であるが、パワーポイントやワード、エクセルなどを駆使し、ビジネス検討に役立つ資料を作るのが仕事であるから、必然的に文字での表現力が一定以上求められる。

小説家やエッセイストなどの文筆業とは違い、芸術性は求められないが、ロジカルに、誰が読んでも理解できるわかりやすい表現ができることが不可欠となる。

今時の大学生は、一定程度のボリュームの文章を書く機会が少ない。昨今のネットでは単文でのやり取りが主流であり、日本語として一定の分量で、明確に趣旨を伝えるという習慣や経験が不足している。

そのため、初めの3ヶ月でいい。優れたポテンシャルを有しているのは間違いないのであるから、3ヶ月でも文章を毎日書くというトレーニングを実施すれば、そのコツや、感触を身につけられるはずである。3ヶ月以降は自律的に自分自身に合った方法でスキルを高めていけるであろう。

1.毎日、業務とは別に早朝の30分作文を実施する

毎日、30分の作文時間を作ってほしい。毎日実施することが大切である。夜に実施したいという人もいるであろうが、毎日同じ時間に同じスタイルで実施するのが好ましい。その方が習慣化しやすいからである。そう考えると、早朝が好ましいのではないか。

夜は、その日1日の業務の状況により予定がバラバラになってしまう。また、懇親会や飲み会など、お酒が入ってしまう日も出てくるであろう。それであれば、できるだけ自分自身でコントロールしやすい早朝が良いと思う。

2.テーマはなんでも良いが、大切なことを念頭に作文作業をする

作文というと、どのようなテーマで書くべきなのか?テーマが思い浮かばないため、できないといった意見もあるであろう。

コンサルたるもの、特定のテーマを設定されないと作文できないという姿勢は好ましくない。自らテーマを設定し、資料を作成する。顧客も気づかなかった論点でテーマを設定できる力も不可欠である。

そうしたトレーニングも兼ね、テーマは実のところなんでも良いが、自ら選ぶことが大切である。自分自身のことでもよい、他人のことでもよい、世の中のニュースで良い。とにかく、自分でテーマを設定しよう。

決めるのが難しいという人は、まずは自分のスマホに入っているニュースアプリを開いて、その日1日のニュース記事の中から一番気になったものをネタにすれば良い。

3.他人に伝えるための文章を意識して作業する

単に、自分勝手に文章を書き殴る。一番初めの頃はそれでも良いであろう。まずは文章を書くという実績を残すことが大切だからである。

ただし、何のために文章を作るのかを意識することが不可欠だ。そもそも文章とは自分以外の誰かに何かを伝えるために作ることが多い。それを意識しよう。

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