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「どーして坊や」はどれくらい居るのかを「繊細さん」と比べて考えてみた

「繊細さん」という生まれつき視覚などの刺激に敏感な気質を持った人々がいることを最近知った。5人に1人居るらしい。私には繊細さんの気質はないが、ふと自分と同じような「どーして坊や」と言われる人が一定数居るのではないかと思った。

自分の傾向性

 ふと目にした事象がなぜ起こるのか、何の意味があるのか、どんなしくみになってるのかという思いが、自然に沸き起こってくる。それを知ったからといって何の実利がなくても知りたいと思う。

 職場で問題が起きたときに何故発生したのかを調べて対策を考えるのはビジネスの世界では普通だし、自分の関心事であれば疑問を解いて効果的な方法を考えると思うが、それは実利を求めて意識的に行うことなので、それとは明らかに違う。これは少数派の特質ではないかと思った。なお、芸能人ネタや知人の噂話の類の好奇心はない。


「繊細さん」(HSP)とは

 主に下記の特長を持った人のことで、生まれながらに扁桃体という脳機能が人一倍に活発に働くため、不安や恐怖を察知したりする神経系統も敏感に働くためにあらゆる情報を一度に察知していると考えられている。


・視覚、聴覚などの刺激に敏感
・共感力が強い
・周りの人の感情がわかる
・深く考える


「どーして坊や」とは

 何事に対しても「どうしてそうなっているの?」と、大人になっても考えてしまう人。私の造語。

気質・素質・資質・性格・本能の違い

 「繊細さん」は気質だが「どーして坊や」は気質か?性格か?


〈類似語の定義〉
・気質 : 人間が先天的にもっている刺激などに反応する行動特性
・素質 : 先天的に持っている潜在能力
・資質 : 先天的な性質や才能
・特質 : そのものだけが持っている特別な性質
・能力 : 後天的に得た実行力
・才能 : 先天的に備わっている優れた能力
・天性 : 先天的な性格
・本能 : 先天的に持っている一定の行動様式
・性格 : 素質・気質から作られ、後天的要因によって形成される各個人の感情、行動や意思の傾向

 まとめると、生まれつき持っているものは、本能、気質、素質、才能、天性で、後天的に身に付けるのが、資質、能力、性格となる。
「繊細さん」は外部からの刺激に敏感、「どーして坊や」は事象に対して興味・好奇心を持つという違い。
 「繊細さん」は気質であり、「どーして坊や」は本能?それとも素質?

「どーして坊や」の割合

 ある事象に対して「何故?」「どんなしくみになってるの?」と関心を示す人と無関心な人がいる。分野や自分の関心事は人さまざまだし、自分の置かれた環境や年代によっても関心事は変わっていく。



・関心は示すが、しくみや理由・根拠を知ろうとしない人(結果がわかればいい・実利を望む)
・関心を示す分野・事象に特定して、しくみを知ろうとする人(自分の今の関心事を解決することを望む)
・関心の有無に関わらずしくみを知ろうとする人(←私、実利に関係なく知れば満足)
・特定の分野で、しくみを知ろうとし、かつ、納得できるまで解明しようとする人(学者、専門職。実利の有無を問わず)

「どーして坊や」の割合は感覚的には4人に1人かなと思う。

小さな子どもの「どーして」 

 小さな子どもは「なぜなぜ期」と言われる2~6歳の頃「どーして?」を連発する。ある時期から言わなくなることは親なら経験的に知っている。ということは人は先天的に疑問を持ち、知りたがる素質がある。その素質を大人になっても持ち続けるか否かは後天的ということになる。小さな子どもは論理脳が未発達のため、大人になる過程で論理性を身に付けるために質問するという方法を取るようになっているのだろうか?なぜなぜ期は幼児の脳を形成する上での成長期であり、ほとんどの幼児が辿る道で個体差はない。

因果との関連性

 人のことはともかく、私には何故か因果の法則を確信していて、物事には必ず原因があって結果が生まれると思っている。偶然とは「解明できていない必然の結果」だと思っている。その因果を確認したいという無意識の発露かもしれない。


知りたいという気持ちはどこから来るのか

 知りたいというのは、興味や好奇心から生まれる。知らないことを学ぶための機能として人間に備わっている。何らかの理由で好奇心を必要としなくなるのかもしれない。

性格の違いは何から生じるのか

 思ったことが言葉になり、言葉が行動になって、行動が繰り返されると習慣になり、習慣が長く続くと性格になる。
 では、先天的な性格はどうやって形成されるのか?「業(ごう)・カルマ」という考え方がある。過去世の身口意(しんくい)が今世に現れるというものだ。過去世における後天的な性格形成が、今世の先天的な性格に反映されると。
 つまり、現時点の性格は、先天的な素質・気質・性格に、後天的な環境要因などが影響し習慣化されて形成される。

まとめ

 「繊細さん」の気質を持った人は5人に1人、「どーして坊や」の特質を持った人は4人に1人
 

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