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癒月物語 eighteen story ”淡い水色と薄い桃色のシルエット”

私は船橋 紅音(ふなばし あかね)

私は、分かってしまう。

赤と黒、そして肌色、ふわりとした黒い毛並み

君はとても深く傷付いているんだね。
身体の芯まで、とても深く。
赤と黒が見えたから、分かるんだ。

そして肌色と、黒い、毛並み。
毛並みがとても長く、柔らかいから。
つまり…寂しいんだね。

悪い事を、したね。

淡い水色と薄い桃色の小さな人型シルエット
浮かぶ円形が白い海月みたいで。
ふわりふわりと、揺れている。

動き方が、不自然な
シルエットがグルグルと回っているから
混乱と、不安があるんだね。
それはこの2人の関係。
水色は貴方
桃色は、私。

言わずとも分かってしまう
私はおかしいのだと思う

元には戻れない。

だけど、
もう、なにも驚かない。

長く人といると、怖い
分かりすぎてしまう、色々と。
見たくないものまで
見えてしまう。
だから私は
当たり障りない人付き合いを好む。
とても、寂しい。

皆、変わってしまう。
変化させてしまう。
変わらない人が欲しい。

以前、味わった事があったかもしれない
この感覚。
いつ…?

あれは夢だったかもしれない
当時の思い出
現実だったのかな

悲しくて、寂しい。
普通では無くなった事に。
驚きはしない。
繰り返すと慣れてくる
きっかけを、また作ってしまったかな

どうして。

悲しまないでよ
君の方が、よっぽどまともなんだから。

これ以上一緒にいたいなんて、言わないで

平常心を保つ事の連続がどんなに苦しいのか
もう伝えたくない。

”影響を強く受ける”
それがどんな意味なのか
私は甘く見ていた




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