「臨時営業万歳!」

私のお店(珈琲文明)はこの度史上初の3か月連続(4,5,6月)で売上100万円を超えました。
この三ケ月物凄い頑張ったかといと全然そういうことでもなく、客数も単価も何も変わらず(値上げした分単価は少し上がった)なので変わったことといえばズバリ営業日数を増やしただけなのです。
増やしたとはいえおそらくほとんどの個人経営の飲食店は月に25日営業くらいはしていると思います。
珈琲文明の日商平均は完全に4万円を超えているので25日営業すれば必然的に百万は毎月行くのです。
つまり近年これまでも25日ちゃんと営業すればアベレージとして百万超えは果たしていたので何もこの三か月が凄いわけでもなく、さらには今回こんなことを自慢したいわけでもなく、最も言いたいことは「臨時営業万歳!」ということなのです。
今日はかなり生々しい話をしますね。
去年とうとう週休二日にした珈琲文明の真意を正直に言います。
年商1千万を超えると消費税を払う必要があります(厳密にいうと1千万以下の場合は「免税」というか「支払いの義務は生じない」というのが正しい)。
普通にやってればもう超えてしまう次元に入っているのですが、結構頑張っても消費税分を稼ぐためにその労力は使ってしまい終わる領域にいたので、だったら休みを増やしてその分は自分が本当にやりたい音楽の作品作りや子供たちと過ごす時間を増やそう、と思ったのです。
ところが昨今の原材料、光熱費、ありとあらゆるものの値段が高騰し、その分値上げをして売上が上がったところでそれは仕入れも上がってるので利益は変わらない(どころかさすがに少し下がってる)という全飲食店主らが今まさに首が痛くなるほど頷いている現象が起きているため、さすがに収入がこのままだと少ないということになりました。
かといって馬車馬のように働いて終わる人生はゴメンで、基本的には「時間を手に入れる」というほうが自分は求めていることも変わらないのです。
だから週休二日を撤回して週六で働くとかそういうのも違うと思いました。
そんな中で閃いたのが「臨時営業」です。
定休日にシレ~っと営業するのです。
ネットをはじめ公式にも「今日は定休日ですが営業します」とは「言いません」。
本当にただ「店を開けておく」のです。
これが実に良いんです。
もちろん平常営業のときより断然客数は落ちます。
でもそれでいい、それがいいんです。
結局私は週休2日のうち特に火曜日は仕込みもそうですが例えばこのカフェラボの原稿を書いたりその他店に関する雑務をやるために店に来ています。
いや、というより水曜もちょっとは来てますし、実際年間で店に1秒も寄らない日なんてもしかしたら10日もありません。
そんな中でよくよく考えると本当に店を完全に閉めなきゃ成立しない雑務といえば掃除くらいであり、その他はそれなりにお客さんが来てオーダーを作り提供しても出来ることばかりだったんです。
ただし土日祝日の戦争みたいな日はもちろん平日でも平常営業中の珈琲文明の状態ではなかなか難しいというのが現状でした。
なので、「暇であることが前提である営業日」というのを作り、その日は様々な雑務も平行してやっていこうとしたのです。
これがまぁ気が楽だしストレスフリーだしなんだか凄く楽しいんです。
ものは考えようではあるのですが、「元々は休みだった=無収入」というのが前提の日に営業した売上の粗利はほぼそっくり利益なのです。
一点だけ重要な前提は「損益分岐点を超えている」ということではありますが。
例えば昨日の火曜日に「臨時営業」した実際の収支結果をいいますと・・・

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