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伊東ゆかり「強がり」&「ミスティ・アワー」

シティ・ポップの名曲として有名な松原みきの「真夜中のドア」。
その作曲をしたのが、今回ご紹介する「強がり」&「ミスティ・アワー」をプロデュースした林哲司さんです。
他にも、杏里の「悲しみがとまらない」や菊池桃子の楽曲とかいろいろ手掛けられてますよね。

そんないかにもシティ・ポップな林哲司さんが、伊東ゆかりさんのプロデュースを!
伊東ゆかりさんも歌謡曲の時代から活躍されてますが、1970年代後半~80年代初頭には「サウンドS」という大人な歌番組の司会をされたりもしていたそうです。

林哲司さんがプロデュースしたのも、ちょうどこの頃、1981年・82年。
何でも伊東ゆかりさん、テレビ・ドラマにも出演してて、その主題歌であるシングル曲の依頼が林哲司さんにあったそうです。

その曲がこちら「強がり」です。

めちゃくちゃいい曲ですね!!
さりげない歌い口で、バックの演奏もしなやかで、アレンジは前田憲男さん、歌詞はなかにし礼さん。
「恋は消しゴムで消せない…」
何と、レス・ポールっぽい曲を書いてほしいという依頼内容だったそうです。依頼もシャレてますね!

この「強がり」、めっちゃいい曲ですが、どうもすごくヒットした訳ではなかったようです。難しいもんですね。ただ、林哲司さんには思うところがあったようで、この伊東ゆかり&林哲司のタッグで、更にアルバムまで作っています。
それが、こちら「ミスティ・アワー」です。

レコードではA面・B面それぞれ5曲ずつの全10曲。
A-1「こんな優しい雨の日は」
A-2「恋人たち」
A-3「告白」
A-4「After Dark」
A-5「SAYONARA」
B-1「心はスローダウン」
B-2「マリコ」
B-3「宛先はTokyo」
B-4「再会レストラン」
B-5「ナイト・ミラージュ」

「強がり」に比べるとどの曲も渋く感じられますが、シングル曲とアルバム曲の違いでしょうか。繰り返し聴くと味が増してくる曲ばかりです。
このアルバムも発売当時はそんなにヒットした訳ではないようですが、今はなかなかの人気盤になっているようで、レコードでは入手しづらく、Spotifyなどのストリーミングでもないのですが、CDはAmazonでも入手可能です。しかもこのCD、ボーナス・トラックに「強がり」が入っているんです!大概、ボーナス・トラックは、オリジナル・アルバムの雰囲気とあわないことが多く、要らんな~と思うことが多いのですが、このCDはグッジョブですね(笑)。

ちなみに、今回ご紹介した伊東ゆかり&林哲司のタッグとは違いますが、こちら「ロマンチスト」という筒美京平さんが作曲した曲もいい感じです!


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