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人を油断させる達人がとったポートレート

旅の途上で、コロナにより南米コロンビアにロックダウンされた、アマチュアカメラマン(女性)です。

去年の今頃は、スペインの南の街、アンダルシア地方の魅力的な2つの街、カディスとセビージャに合計7ヵ月滞在し、スペイン語をゼロから学びました。文字通り、アー・ベー・セー・デーからスタート。

最初の3ヵ月は、鳥の鳴き声もスペイン語も同じレベルで意味がわかりませんでした。今はなんとか一人旅出来る程度の片言に成長。そのおかげで、コロンビアでの生活もなんとかなっています。(コロンビア人の2家族とシェアハウス住まい)

7ヵ月の留学で一つ劇的に成長したことがあります。それは、スペイン語ではありません。カメラの腕前でも料理のスキルでもなく、「モデルハントのスキル」でした!

自分が撮りたい!と思った人は、百発百中で口説き落とせるコミュニケーションスキルを得ました。ふふふ。私は国境も人種も性別も超えて、人を油断させる達人です。

去年撮った素敵な人たちの写真をご紹介!撮影場所は、留学した街、スペインのカディスのビーチです。


スペイン語学校のクラスメイトのジョリーナ。柔らかいダークブロンドのロングヘア―は、「ヘアードネイションするから伸ばしてるんだ。」というしっかりしたドイツの17歳。とにかくドイツの子はしっかりした子が多かったなぁ。一緒に勉強したり、ご飯にいったり、コンサートに行ったり仲良くしてくれました。

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コチラもクラスメイト。ロシア出身のアナ。初日から「この子と気が合うわ。好きだわ」とピピっと来ました。情に厚くて律儀で、言葉が完璧に通じなくっても文化や習慣が違ってても、「阿吽の呼吸」ができる人はいるんです。地球上で70億人以上もいれば、それは当たり前のこと。だって人間も動物だもの。

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「新婚旅行は日本に行きたい!私、むかし空手習ってたんだよ!イーチ、ニー、サーン!」大の日本贔屓のスヴェーニャ。ドイツの大学生。シャイで控えめで努力家。見たことがないくらいカラフルな瞳にくぎ付けでした。
ヨーロッパの人と接していて思うのは、年齢や職業や性別や国籍なんかの垣根を取っ払って「今ここにいるありのままの私」を見てくれる人が多いなぁということ。だから17歳から79歳までのクラスメイト達はみんな、お互い仲良しでした。

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レアンドラ。スイスから来た身長182cmの美人さん。大阪に行ったことがあるそうで、彼女も日本が大好きな人でした。知性とあたたかさを感じるオリーブグリーンの瞳。照れずにいろんなポーズや表情を見せてくれて、まるでプロのモデルさんを撮っているような贅沢な気分を味わいました。
彼女が先に語学学校を卒業するとき、「素敵な写真をありがとう。スイスに遊びにきてね。」とメッセージ付きでお菓子をくれました。こんな律儀な人、いるんだなぁと感心しました。

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次は男性。スイスの舞台監督のアレハンドロ。
語学学校で見かけて、「渋いおじさまがおる~!」とスカウトしました。廊下で話しかけました。
「私:すみません。あなたの写真を撮りたいです。モデルになってください。」
「彼:え?なんで?(てか、お前誰やねん)」
「私:あなたがカッコいいからです!」
「彼:からかってるの?僕はもう65歳だよ。」
「私:いえ、マジっす!年関係なくかっこいいっす!お願いします!」「彼:…え、本気で?…いいけど…。」
「私:じゃ、決まりで!連絡先教えてください」
「彼:…… あ、はぁ。(めっちゃ強引なアジア人やな~)」という展開。
ダンディで優しくて知的な方でした。聞くと舞台監督なので、写真や動画の撮り方や光の向きなど彼はプロ。撮り方の指導までしてもらいました。
日本だとあまり知らない人にこんなお願いはしづらいですが、海外にいると、「え~い!もう二度と会えないかもしれないんだ!恥ずかしがってる暇はね~!」と吹っ切れるから不思議です。旅の恥は掻き捨てパワーはつかわにゃソンソン。

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フランスの大学生、アレクシス。ギャラ代わりに夕飯をご馳走し、海で撮影しました。「ジャンプして!」「スキップ~!」「後ろ向きのスキップしながら笑顔でー!」どんな注文にも120% 真面目にトライしてくれるいい子でした。元気にしてるかなぁ。

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また素敵な人を最高の景色の中で撮りたいな。そんな未来がすぐそこだと信じてます。

今日もお立ちよりくださり、ありがとうございました!

世界一周の旅から帰国しました。瀬戸内海ふきんで、今後の拠点探しの旅を開始します。