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20年・10年のあゆみを振り返る--カフェバグダッド×比呂啓対談①

4月3~7日の5日間にわたり、東京・荻窪のライブスペース「Sugar Cube」にて開催されたイベント「カフェとプロパガンダ」。カフェバグダッド設立20年と、比呂啓さん主宰の「"ゼロ"プロパガンダン展」10周年の記念イベントだった。ここで行われたトークショーの一部を、順次テキスト化していきたい。臨場感を少しでも味わっていただけたらと思う。まずは、5日に行われた比呂さんとカフェバグダッドが、それぞれの歴史を振り返った回から。

比呂 今日は、平日の昼間にもかかわらず、わざわざ来ていただいてありがとうございます。15時過ぎたので始めたいと思います。こんなマニアックな企画、誰が考えつくんだろうって、すごい不思議に思いましたけど(笑)。

このイベントのサムネイル

カ でも、この対談がイベントの中核、これがメインだと思います(笑)。まず、イベント全体の説明を。このイベントですね、一昨日から始めまして、日曜日までの5日間、6人外部、外部ゲストを呼んでトークイベントを毎日やっています。みんな中東の専門家ですね。メンツはポスターとかに書いてあります。「 文化」と「食」をテーマにして、いろんな専門家に話を聞いて 知ってもらおうという趣旨ですね。あと、展示があります。比呂さんが集めた、世界の指導者の肖像画のうちの中東にかかわる部分をここに抜き出して展示したものなんですけど、比呂さんが30年かけて集めたものの中で中東のものだけをここに持ってきて今回飾ってるというわけです。初めてですね、こういう試みは。

比呂  どこかの地域に限って、こういうことをやったっていうのは初めてですよ。

カ そうそう、今までは基本自宅、自宅ミュージアムだったから。

比呂 自宅で毎年やっているあれですけど。

カ 人がいっぱい集まって酒飲みながら、これが非常に面白い。

比呂  そうそう。アジアハンター小林さんも7回目にトークでいらっしゃって、それは、私がパキスタンに興味があったので、来年行くかもしれない、まだ行ってないんだけど…それで、ゲストに呼んだ。

カ アジアハンターさんは、すごい緊張しちゃって…

第7回のもようを紹介した写真集

比呂 そう、緊張しちゃって、なんか自分で話した内容忘れちゃって、「あの地図を見せればよかったですね」とか言うもんだから、「1番はじめに見せたのにどうしたんですか」と言い返した。でも、すごい面白い話を聞かせてもらった。

カ それが比呂さんの自宅ミュージアム。それが10周年。

比呂 そう、10周年ということで、カフェバグダッドさんが20周年。

カ ええ、つまり、2004年に始めたんで、20年、そういうことになる。

比呂 中東関連のイベントを色々やってきた。

カ そういうことですね。中東関連のイベントを始めたのが2004年。概要は全部、この本、「中東カフェを旅する」に書きましたので、後でまたゆっくり見ていただければと思います。あと、今日のお話の中でも、この本の何ページとかっていう感じで、見ていただくこともあるかもしれません。

20年を記念して作った冊子

比呂 これから話すのは、 その歴史ですね。2004年よりさらに前からな、この前段階から、どうしてこういうことが 起きたのかっていうのを、2人の年譜をたどるみたいな感じで話していこうかと思います。

カ ちなみに、その本の1番最後に詳しい年表が入ってますんで、それもちょっと後で見ていただくことになるかもしれません。

比呂 ちなみに私の、この"ゼロ"プロパガンダン展の展示品を、どう集めていったかなどを、この赤い本にまとめました。意外とね、好評でした。

比呂さんの赤本

昨日、先崎さんという中央アジアの専門の方が買ってってくれたんですけど、いきなり今朝メール来て、「感動しました。胸アツです」と。"ゼロ"プロパガンダン展っていうのはアート活動で…それは、ちょっと後でその話はしましょう。では、1997年ごろの話から。

カ じゃ、1997年ごろから。

比呂 していきましょう。

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