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中東シネマ倶楽部

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中東(オリエント)地域の映画レビュー、映画祭リポートをお届けします。
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#イラン映画

イランの大自然の中で、夢の実現に格闘する女性…「メークアップ・アーティスト」

イランの映画監督、ジャファール・ナジャフィ監督のドキュメンタリー作品。イラン南部ザグロス…

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退廃したイラン?変わらないイラン?...映画「クリティカル・ゾーン」

東京フィルメックスがいよいよ開幕。まず、イラン映画「クリティカル・ゾーン」をみた。 革命…

『TATAMI』などイラン関連映画3作品が受賞…東京国際映画祭2023

東京国際映画祭のクロージング・セレモニーが1日行われ、各賞が以下のように発表された。 ★…

かつてのイラン映画らしい緩やかな作風...『ロクサナ』

今年の東京国際映画祭に出品されたイラン映画の中で、もっともイラン映画らしい作品という印象…

「俳優が演じること」とは?...イラン映画『マリア』

【ちょっとネタバレ】 この映画は、28歳のメヘディ・アスガリ・アズガディ監督のデビュー作だ…

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アメリカンなイラン母娘年代記『ペルシャン・バージョン』

イランで起きたイスラム革命(1979年)をきっかけに、イスラム体制を嫌うイラン人たちが海外へ亡…

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個人と国家の関係問う女子柔道の映画『TATAMI』

今年の東京国際映画祭は、イスラエル・パレスチナ紛争がガザ地区の状況を巡り国際的な大きな関心を集める中での開催となった。 出品作の中で、この問題に関わっているものをあげるとしたら、イラン人ザーラ・アミール氏が共同監督を務めるこの『タタミ』ということになるだろう。 舞台は、コーカサス地方の国ジョージアで開かれている女子柔道世界大会。イラン代表選手のレイラ・ホセイニは、コーチのマリヤム・ガンバリの適切な助言もあって順調に勝ち続ける。しかし、イスラム革命後のイラン体制が、「占領政権

東京フィルメックス2023-中東映画ラインナップ

今年の東京フィルメックス(TOKYO FILMEX)は11月19日(日)から26日(日)まで開催され…

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東京国際映画祭2023近づく...中東映画・全ラインナップ発表

10月23日から始まる東京国際映画祭のコンペティション出品作品が、きょう、東京・日比谷のミッ…

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カフェバグダッドのメディア執筆記事(映画関連)

【映画パンフレット】 ◾️コラム『旧市街、職人の喜びと哀しみの舞台』(2023年6月公開…

ドキュメンタリーの手法を問うメタフィクション…イラン映画「命の葉」

イラン映画には、メタ映画、つまり「映画についての映画」といった作品が結構ある。アッバス・…

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「禁じられた映画作り」をどう続けるか…イラン映画・パナヒ監督の闘い

イラン映画のジャファール・パナヒ監督。長編デビュー作「白い風船」(1995年)は故・キア…

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イラン(人監督によるサイコホラー)映画「聖地には蜘蛛が巣を張る」

タイトルにある「聖地」とは、イラン北東部にあるイスラム教シーア派聖地マシュハド。この街を…

豊穣のイラン映画史をにぎやかに描いた巨匠マフマルバフ

東京・お茶の水のアテネ・フランセ文化センターで2月1から始まった「モフセン・マフマルバフ監督作品セレクション」。初日は、「サラーム・シネマ」と「ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ」を鑑賞した。 前者は初めて、後者は鑑賞2回目だった。現代イラン映画のもう一人の巨匠監督、アッバス・キアロスタミをはじめ、演技の素人を作品の中心に置くのはある意味イラン映画では常道ともいえるが、映画オーディションに集まった人々に次から次へと演技をさせるという設定には、ちょっと驚かされる。監督本人が監督