Rethinking Ed 2023 その1

教育に関するセミナーに行ってきた。

長くなりそうなので、3回に分けて感想を書いてみる。


Dr Naomi Fisher (左)と Eliza Flicker



今日のお目当ては
Dr Naomi Fisher
Missing The Mark (Eliza Flicker) 
Laura Kerbey

それ以外は全然知らない人たちばかりだったので
当日の朝、適当に時間表を見て、話しを聞いてみたら
これがよかった。

まずはこちらから。

Adele Bates
Tony Meehan
Kat Stern


この3人のテーマはRethinking Behaviour

3人とも元教師か現役教師。

このBehaviourという言葉、ぴったりする日本語が出てこないんだけど、
3人とも子供の行動(態度、素行、振る舞い)に関するエキスパートで
大人が押さえつけて子供の行動を変えさせるのではなく、
対話でつながりを構築して子供自ら行動を改める、
という方法を模索している人たち。

もうね、このTonyさん、話し出すと彼の熱さが伝わってきて
ほんとうに心から子供たちを愛しているんだな、というのが
ひしひしと伝わってくる。

そもそもどうしてこのセミナーに参加しようと思ったかといえば、
自分の子供が通う学校の罰則のひどさにうんざりしていたからだった。

一分でも遅刻したら15分の居残り。

宿題を一つ忘れただけで1時間の居残り。

授業中にお喋りしたら別室送り。

忘れ物をしたらこれも罰の対象。

こうやって子供を常に緊張状態にさせておいて
その上に授業に集中させ、
テストに向けて猛勉強させる。

当然これを難なくこなせる子供たちはいいが、
うちの子のように罰と褒美がプレッシャーになり
それが元で学校に行けなくなってしまう子供たちには
全く持って害でしかない。

そしてこの罰と褒美は50年前から変わらずに、今も続いている。

罰と褒美は意味がないどころか長期的には害であるという研究が
いくつも出ている、というのに。

でも、子供の通う学校では
この罰則は効果がある、ということを堂々と言ってのけるのだ。

イギリスではさらに、子供が不登校になると
親が罰金を払わされる。

実際、私の感覚では
多くの不登校の子供たちは
ずる休みをしているわけではなく、
うちの子のように学校に問題がある場合が多い。

よって、罰金を払ったところでその子供が急に魔法にかかったかのように
毎日学校に通う、ということはありえない。

でも、学校がやることはどこも同じく
「親が罰金を払う羽目になるんだよ」と子供を脅す。

こんな学校、行く必要ないと思うんだけど、
子供は子供で友達に会いたいから、まだ辞めたくないと言うし。。。

でも今日の話を聞いて、
確かに子供の話を聞いてくれる大人がいるんだ、ということを
実感できたことは、本当に心強い。

ひいてはこれが、全国の標準として広まりますように。

続く。



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