私はとあるカフェのねこ店長。 名前は『シャムネコのシャオ』 漁港でのんびり生活をしているところ保護されたいわゆる野良猫だった。 ずっとほかの猫たちとのんびり漁港でたまに私たちを見に来る人間たち餌をもらったり、漁師やボランティアの人たちが過ごしやすいように家や食事を与えてくれていた。 私たちは『漁港ねこ』として地域の人たちに支えられていた。私はその猫の一匹だった。 私がねこ店長と呼ばれる前は、漁港で人間に怯え、餌をくれるといっても他の猫たちのように信じてはいけないと思
僕は3歳の時に不思議な体験をした。 そう、いわゆる霊感というものに初めて出会った瞬間だった。 全ての始まりは、母方の祖母の実家に泊まった夏のことだった。よく、夜にトイレ目が覚めるのだが、トイレから戻って布団に入った時に聞こえてきたのだ。 「こっちにおいで、怖くないからこっちにおいで」 祖母も母親も兄も眠っていて、僕にだけしか聞こえていない。声をするほうに目を向けると、仏壇の周りにある写真の1枚に目が留まる。 老人と老婆が笑顔で二人並んで撮られた写真であった。その写真