MCFT マスタークラフトについて
今回は私が保有するマスタークラフトについて書きます。
マスタクラフトは、米国のお金持ちがもっているようなレクリエーション用のボートを製造する会社です。
ピックアップしようと思った理由は、私のポートフォリオの他の銘柄とは別の理由で選んだからです。
私のポートフォリオは小型の割安成長株で埋め尽くされています(私の保有銘柄で公開の通り、某AI銘柄以外は)が、この銘柄だけは別の思考プロセスのもとに選んでいますので記載していきます。
MCFTは数年単位で長期的に見ると成長しているのですが、非常にシクリカルな銘柄です。数字をみなくともレクリエーション用のお金持ち個人専用ボートは、金持ちの羽振りが良いときに売れ、景気が悪化するとカット(買い控え)される性質の製品だと想像がつきます。
状況としては、今売上が対前年比で減少しており、売上減のボトム(かそうでなければ、もう少しでボトム?)という形です。なので、その状況で買っているわけですからコントラリアンアプローチで(逆張りをして)下げているナイフをつかみにいっているわけです。本当にボトムなら、これから売上が回復基調になると業績向上をみて他の投資家はまたむらがってくるでしょうから。反対に売り上げが下がり続ける場合、つかんだナイフに手を切られる可能性もあり、というわけです。
この状況がよくわかる指標がPERで、TTMのPERは7.7なのに対して、FWDのPERは20です。つまり、現在の株価は進行期の20倍で、過去期の約8倍というわけで、まあ進行期は利益がでないわけですが、過去期の水準に戻れば8倍で安くないかというスタンスでの投資です。
また、この銘柄はコロナを追い風にした銘柄です。もしあなたが米国のエリートサラリーマンや経営者だとして、コロナにより自宅でリモートワークする合間や、コロナから逃げて別荘でゆっくりしようかなーっていうとき、何が必要ですか?そうです、個人用ボートです。(日本人では理解できませんよね、、、米国によくある庭にプールというのもすごいですよね、、、)ということで、コロナが終わり反動減を業績面でも株価面でもくらっているわけでございます。
ただし、下記の2点がカタリストです。
① Coliseum Capital Managementが13%の株式をもっている。彼らはActivist investorでちんたらと無駄な、ことをしているとより事業を成長させるか、できなければ株主還元を要求していることでしょう。また、ファンドはより大きなボート会社への身売りも提案しているでしょう。Bank of America は公表した理想的なバイアウトターゲットのリストに、マスタークラフトを上げています。そうであれば、BC(Brunswik)が有料候補かと。
② Net Debtがゼロです。FCFも出ています。下手な研究開発もしていなさそうです。Market capが350mと小さく、成長株ではありませんが、このように要はこの会社はかなりの利益体質でFCF 創出マシーンだということです。たとえるならば、普通の人がどんどんと1歳から20歳まで体が大きくになるのに対して、この会社は1歳の大きさのままで、これ以上は大きくなれないが、かなり優秀で体も上部で働き者の1歳体格企業なんです。
私のポートフォリオの中で異色の戦略で株価上昇を狙っている銘柄がこれとなります。上記で考えると2つの側面で私の通常の選択方法と異なります。
価値の源泉は売上成長ではなく、継続的なFCF。FCFをあてにした投資は成功するか?
成長株ではなく、シクリカル株のトレード。アメリカンイーグルでの逆張り(コロナで暴落時に1百万集中投資、コロナ終息後でダブルバガー)と同様にシクリカル株のサイクルで儲ける。(MCFTの場合は、コロナで暴騰、コロナ終息で底値を這う)
よって、ここまでかいてわかったのは、私の戦略は①シクリカル株としてトレード。また好業績で上がった際に売る。②もしそれが失敗しても、FCFモンスターの会社でファンドも唾をつけておいしい獲物をどうにか料理しようとしている。そこにただ乗りすればいい。
雑な投稿ではありましたが、今回は一つだけ成長株ではない投資銘柄であるMCFTのご紹介でした。
さて、実験としてどちらが儲かるか、割安小型成長株かMCFTか。MCFTはあたればホームランかなとも思っています。ただ、次の1,2年であたるのは50% 50%ぐらいですかね。
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