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Tableau*軸スケールの[反転]と[対数]の違い(事例付き)

Emma's Memorandum
実務での学び・先輩方から教えていただいたことの、ふんわり備忘録です。

軸の「スケール」とは?🤔

Tableauの軸のスケールでは、データをグラフ上でどのように表示するかを、手動または自動的に設定できます。
軸の最大値・最小値・ラベル・メモリが要素として含まれ、軸のスケールを適切に設定することで、データの比較やトレンドの視覚化、パターンの識別などのデータ分析において効果的な活用場面があります。

スケールでは下記の2つが選択できます。

  1. 反転:
    軸の始まりを逆転させるかどうか

  2. 対数:
    極端に数値差が大きいグラフの場合に軸をみやすく調整する

軸の編集 > スケール

スケールについて📝

反転スケール
軸のスケールを逆転させるオプションです。
通常、軸は最小値から最大値へ向かって値が増加するように表示されますが、[反転]の適用により軸の方向が逆転し、最大値から最小値へ向かって値が減少するように表示されます。

対数スケール
数値の間隔が指数関数的に変化させることができる[対数]スケールを使用することで、データが広範囲にわたる場合や値の大きな増減がある場合に、データの変化をより均等に表示することができます。
ただし、数値の間隔が均等ではないため、軸の目盛りやラベルに注意してデータを読み取る必要があります。
通常の線形スケールでは数値は等間隔に表示されています。


ユースケース💡

以下では、Tableau軸のスケールのユースケース(事例)について紹介していきます。

◆反転スケール

顧客満足度調査
1~5段階で「1:非常にいい」「5:非常に悪い」のデータを可視化する場合、グラフ化したときに意図する印象と逆の形となってしまうため、[反転]により最大値と最小値を入れ替えることで調整できます。

ランキング表示
データをランキング順に表示する場合、通常は上位から下位の順に値が表示しますが、下位の項目やその値変動を重視する必要がある場合に[反転]を使用して軸を逆転させることができます。

◆対数スケール

売上の変動が大きい場合の分析
1日あたりの売上に関するデータセットに、平日は数百円の売上があり、週末になると数千万円に増加するようなデータが含まれている場合、通常の軸スケールを使用すると平日のデータが非常に小さく表示され、週末のデータが大きく圧縮されてしまいます。
そこで[対数]を適用することにより、数百円のデータと数千万円のデータが同スケール上で適切に配置され、週末の変動がより明瞭に視覚化ができるようになります。
同じように、経済指標やウイルス感染者数、売上成長率なども[対数]を利用したビジュアライズが有用だと考えられます。


おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。
少しでも皆さんのお役に立っておりましたら幸いです。


本記事では、Tableauのサンプルデータファイル『サンプルスーパーストア』を利用しています。
掲載情報は可能な限り正確性を重視していますが、誤情報や古い情報が含まれる可能性があります。
記事内の情報や関連サイトの内容によって生じた損害については責任を負いかねますこと、ご了承ください。


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