コミュニケーションができないCAEエンジニアの末路

CAEエンジニアとして仕事をしているとたまに(というか結構な頻度で)コミュニケーションが得意ではないから、苦手だからという理由でCAEエンジニアをやっているという人がいる。他にも、人とコミュニケーションをするよりも、コンピューターとコミュニケーションするほうが好き、得意という人も散見される。このような方が、CAE派遣や、ベンダー、研究職としてCAEをやっているならまだしも、メーカー内でCAE専任職としてやっている場合、その会社のCAEは大丈夫かなと思ってしまう。

特にメーカー内のCAEエンジニアの役割は、設計や製造現場の技能者、設計者や、管理者、経営者と適切なコミュニケーションをとることで利益につながるにも関わらず、その人たちとのコミュニケーションを避け、コンピューターと向かい合って解析作業をこなすだけではCAEが利益に直結することはまずないからである。
話を聞くとそういう人ほど、自分本位なCAEを行っており、現場課題やニーズを把握せず、相手のCAEに対する無理解を嘆く。

当然民間企業のメーカーは利益追求の営利企業であるわけだから、経営がCAEに投資していているならそのリターンを求める。当然ながらそのような人はその効果はたかが知れているし利益には結びついていないから、経営側もそれ以上の投資はしないし、話も聞かない。日本企業は簡単に首を切れないから、雇い続けはするが、例年同様の予算であればまず経営側に期待はされていないと思う。雇用されているだけマシで、会社はその人に対して最低限の義務は果たしていると思う。

世の中DXやAIだのとデジタルエンジニアリングについては追い風である。それにも関わらずCAEへの投資を右肩上がりで経営者から引き出せないCAEエンジニアは多分その会社で大して必要な存在ではないと思うし、その会社で最低限雇用され続けはするだろうが、その先はないと思う。

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