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感受性訓練の読書会をやってみた

JIEL研究員と感受性訓練の読書会を準備と振り返りを含めて20回開催した。

開催の概要についてはJIEL ANNUAL REPORT 2020 創刊号に投稿した下記実践報告を参照のこと。

やってみて多くの学びがあった。下記にそれぞれまとめる。

感受性訓練・Tグループに関する理解について

Tグループは感受性訓練の一つの方法であり、感受性訓練自体が何をやっても感受性訓練になりうる自由度の高い訓練であるということ。単にこのように書くと語弊がありそうだが、感受性訓練は「何をするか(WHAT)」ではなく「どうするか(HOW)」という主催者が参加者に対してどのような価値観や態度をもって感受性を訓練するのかに尽きるということ。どのようなねらいや目的をもって参加者に臨むのかということに尽きるということ。そのため、何をやっても感受性訓練にもなり得るし、何にもならない。すべては主催するトレーナーやスタッフの価値観や態度次第である。

読書会の方法について

今回参加したメンバーからの提案によりLTDにより実施することになった。しかし、LTDをそのまま適用しようとしてもなかなかそれ通りに進めることが難しかったので、少しずつやり方を工夫しながら実施した。結果的にはLTDをベースにした客観的な本の内容の理解と共に、参加メンバー個々の体験に基づく解釈から内容を理解していく場になった。

自分で学びの場を主催することについて

自分にとっての一番の学びはこれ。
・自分が主催する場合に広く誰でも参加して欲しいとは思っていない
・自分の学びたいことを自分で創る

自分が主催する場合に広く誰でも参加して欲しいとは思っていない。むしろ私は私の学びに対して共感してくれて真剣に一緒に学びたいという人だけで開催したい、ということがよく分かった。今回の読書会では参加者に事前準備としての宿題を課していたこともあり初めのころは6人参加していたものは最後までフル参加したのは私を含めて3名にとどまる。少人数でもよいので真剣に深い議論をすることで理解を深めることの楽しさと、自分に共感してくれる人と深い関係を築いていきたいと思っているということ。

自分の学びたいことは自分で創る。これまで10年ほどTグループや組織開発の学びを続けてきた。そのためか最近は世の中にある関連する講座やセミナーにただ単に参加するだけでは昔ほどの成長勾配を感じられなくなった。また、自分ならこうするというような自我が芽生えており、そう思うなら自分でやってみるということで今回やってみた。前項とも関係するが私以外に1人参加してくれればよいと思っていることもあり意外と人も集まることが分かった。この読書会から派生したトレーナーレスのTセッションを5セッション行うようなイベントも、今回をきっかけに自分で創ろうと思えた。

今回行ったLTDをアレンジした読書会でまた次の感受性訓練の読書会を考えている。もし参加希望者がいれば連絡ください。



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