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最初に注射とか言い出した奴 2022/04/03

今日は3回目の接種に行った。現在、しっかりと副反応が出ており身体のダルさが最高潮に達している。横になってぐにゃぐにゃとしており、動物園にいる愛想皆無のパンダと同じ状態と言えるだろう。

私は痛いのが怖いため注射というものが苦手なのだが、今日接種したときのそれはそんなに痛くなかった。これは……私が強くなったのだろうか? いや、シンプルに技術の進歩で注射針が痛みの少ない形に進化しているのだろう。現代の科学の発達具合には感謝するばかりだ。

しかし、それでは"初期の注射"はどうだったのだろうか? 注射の発明シーンはいかなるものだったのだろうかという疑問だ。考えてみれば今でこそ、医療の現場で当たり前になっているこの注射器も、発明された当時はめちゃめちゃにバッシングされたのではないだろうか?

前提として、この世に注射器があるということは、

『ヒトに効率的に薬品を注入するために、細い管になってる針を皮膚にブッ刺そうぜ!』

と言い出した医者が居たということだろう。正気を疑われるだろ。

ゾゾ~ッ…………。だろうな。周りの反応。当時は飲み薬とか、せいぜい浣腸薬とかだったろうに、いきなり「血管に直接ブチ込もうぜ!」とか言い出したら流石に周りもドン引きだろう。効率厨かよ。スズメバチの生まれ変わりか? 親が蚊? とか色々言われただろうな。現代に生きる私だってたまに信じれられなくなるもの。肌に針を刺すとか。暴力じゃん。今でこそそれが医療行為と理解しているが、子供の頃は「攻撃される!」と思って診察室でギャン泣きしていた。

調べたところによると、注射器がこの世に生まれたのは1851年らしい。意外と長いな。もう170歳くらいじゃん。イメージ的には大正時代くらいかと思っていたけれど、1851年の日本はギリギリ江戸時代だ。将軍は徳川家慶(いえよし)、徳川家とタメって考えると、注射器先輩ってすげー。お疲れ様っす。

ちなみに発明したのはフランスの外科医シャルル・ガブリエル・プラヴァーズという人だとか。シャルル・ガブリエル・プラヴァーズ!? 名前がカッコよすぎる。完全に歴史に名を残すタイプのネーミングだ。だってシャルル・ガブリエル・プラヴァーズだぞ? 主人公ネームすぎるだろ。間違いなくイケメン。『医龍』の作者にコミカライズして欲しい。

しかし、プラヴィー(プラヴァーズのあだ名)のおかげで今の医療技術があると考えると、これは感謝しなければならない。私がこうしてワクチンを接種できているのも170年前の彼の功績の一端なのだ。なので今日は、西側に祈りを捧げてから眠ることにします。おやすみなさい。



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