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ご年配が踊る映像4選 2022/03/29

ダンス……私はそれが好きだ。腕を振り回し、腰を捻って、指を鳴らし身体をくねらせてターンする。私は……しょっちゅう部屋でひとり踊っている。それは例えば……Jump Kingをクリアしたとき、ポーカーで私のKKが相手のAAをクラックしたとき、気まぐれで購入した新しいチップスが最高に冴えた味だったとき…………。私は身体に込み上げる歓声を踊ることで表現している。

しかし、私はダンスや踊りのレッスンを受けたことなど生涯で一度もない。そもそも私は運動が苦手だし、リズム感もてんでダメだ。だから私のダンスなど、専門家から見たらバイブレーションしている土偶かはにわと同じで滑稽なモノだろう。私は地域のお祭りの盆踊りと、クラッシュバンディクーにダンスを教わった。

なので私は誰にも自分のダンスを見せたことがないが、それでもなお踊るというのは大変気持ちの良いものだ。クールな音楽が流れたときにその気持ちの高ぶりを身体で表現するというのは石器時代から行われてきた人間の根源的な欲求で、私はそれを見るのも好きだ。

そう、ダンスを見るのが好きだ。それも、極力"カッコつけてない"ものが。わかるか? 私が好きなのはステージの上で踊るキメキメのダンスではない、道端で、リビングで、牢屋の中だっていい、「そこに音楽があったから」というダンスを見るのが好きだ。そして特に、一般的にダンスしなさそうな人間…………"ご年配"の人が踊る映像を見るのが好きだ。難しい話は終わりだ。以下の映像を見れば一発でわかる。

Pharrell Williams の『Happy』だ。有名な動画だから既知の人間も多いだろうが、私はこの映像をもう100回は視聴しているだろう。最高の音楽に、最高の映像がついている。

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ご婦人が踊る映像が何クリップも挿入されている。最高のビデオだ。女性だけでなく、もちろんおじさんだっている。完全にダンス向きの体形をしていない男も、(恐らく)軽やかにステップを踏んでいる。彼らが楽し気に身体を揺らしている映像を見ると、私は元気が出る。

次だ。もうひとつ有名な映像を紹介しておこう。

『天使にラブ・ソングを』だ。この映画内でも、修道女のお姉様方が楽し気に身体を揺らしていて良い。この映画は踊るおばさんフリークには聖典と言ってもよい映像だろう。そんなフリークが世に何人いるのかわからないが。

もう一本、映画からの引用だ。

Amazonで「最強」と検索することで表示されることでお馴染み、「最強のふたり」だ。今ならAmazonプライムで視聴可能である。この映画の中盤で、登場人物の誕生日を祝うシーンがある。富裕層のフィリップを祝うため、アイフォンから流れたアースウインド&ファイヤーの『Boogie Wonderland』で踊るのだ。主人公のドリスに誘われ、使用人のおばさんおじさんが踊るシーンが最高なのだ。私はこのシーンを見るため、既に4回この映画を視聴している。他のシーンはヒューマンドラマなので好みがわかれるだろう。件の映像は1時間10分ほどからだ。

次だ。日本の映像だって負けていない。

映像の持つ"パワー"…………そういうものを感じざるを得ない映像だ。動画タイトルにもある通り"おばあちゃん"が着物を身に着けてお寺の雨で身体をツイストしている。音楽はホノルル出身のR&Bシンガー"ブルーノ・マーズ"だ。何の目的で作られた映像なのか私は知らないがハイセンスと言わざるをえない。

シーンがストリートに変わると、衣装もファンキーなものに変わるのは必見だ。そして何より、全員がにこやかに踊っており、音楽、ダンス、撮影……そういったものを楽しんでいる姿が伝わってきて見ていて気持ちが良い。


さて、今日はご年配が踊る映像を4つ紹介した。どれもダンスや音楽の良いところが凝縮された、見ると元気が湧いてくるものだ。特に、おじさんおばさんが踊っていることによって、人間の行く先である"老い"につきまとうネガティブなイメージを払拭するという効果もあるのが良い。私はこれらを見ることで夜中の不安をやわらげている。

今日はここまで。もしあなたが他にも良い映像を知っていたら、ぜひコメントなどで共有して欲しい。それでは、あなたも良い音楽と良いダンスを。ターンをしろ! ターンだ!


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