妄想大東京#1『松本人志への提言』

爆笑問題の太田光が大好きだ！

という話をする。

私は爆笑問題の全盛期を知らない。
爆笑問題を見る機会と言ったら、ネタ番組か深夜の刺さルールという番組か、サンジャポか最近始めたYouTubeチャンネルくらいだ。

よく松本人志と仲が悪いという話題で、松本人志と比べられることが多いが、あたりまえだ。

私は松本人志が大嫌いだ！

松本人志はそれなりの立場にいるから仕方がないのかもしれないが、偉そうだ。

若手のネタを見れば、偉そうに批評し、俺が絶対だと自信を感じる。後輩にも慕われ、神格化され、敵がいない。今やVTRを見て、ははは！と笑っているだけだ。

それに比べて太田光はどうだ。

特番の生放送では邪魔者扱いされ、選挙特番では炎上し、若手には田中さんがいなければダメだと言われる。

かっこ悪い。

実にかっこ悪い。しかし、ずっと舞台に立ち続け、芸歴や年齢で言えば大大大御所なはずなのに後輩と肩を並べ、イジリイジられしている。

かっこよすぎる。

永遠にプレイヤーであり続け、後輩先輩関係なく芸人としてそこに存在している。

少し、話は変わるが私は芸人というモノが大好きだ。この世のすべてを馬鹿にして笑いをとる。1番、社会のどこにも属していない存在なのだ。私は最近まで芸術がそれにあたると考えていた。社会の歯車の離れたところから投石する。なんてかっこいいんだと思っていた。しかし上には上がいた。それが芸人である。

だから私は芸人には、ずっと攻撃していてほしい。この世のおかしな部分、あたりまえになっている部分、正義で悪な部分を「笑い」というゴム製の鎧をまとって投石してほしい。

しかし、その分、攻撃もされてほしい。

松本人志はなんだ。天守閣に居座り、高みの見物である。誰にも邪魔されない、全芸人(オリラジあっちゃん以外)に慕われ、それをテレビでみた全国民に慕われている。それのどこが芸人なんだ。

わかっている。松本人志のキャラだって太田光のキャラだってテレビ番組上の演出だってことも。私が好きな太田光もテレビという傀儡師の手のひらで転がされていることも。

けど私は誰も聞いてないかもしれないが、叫び続けるヒール役の声に耳を傾け続けたい。

#1
以上