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BIM(Revit)のeラーニングをはじめた訳

私たちが30年以上提供している、実績あるCAD/BIMオペレーターを育成する講習の中から、BIM(Revit)のeラーニングを昨年リリースを開始いたしました。
今日は、BIM(Revit)eラーニングにフォーカスして、本サービスを始めた舞台裏をお話しします。



・BIMのオペレーターが足りない 

noteの初回投稿「CADネットについて」の中でも紹介いたしましたが、わたくしたちは講習で「CAD・BIMを学んでいただいた人を、ご条件にあわせて建築業界各社様へご紹介・派遣する」というお仕事をしてまいりました。

この数年でBIMの加速化が起こっており、建築関係の学校を卒業した人や市場にいるBIMオペレーターだけでは業界の人材需要を満たしきれていないのが現状です。そのため、建築・建設業界各社様より、CADオペレーターがBIMオペレーターへステップアップするための「リスキリング」のご相談を多くいただくようになりました。
コロナ禍でBIMを学ぶ手段のひとつとして「オンライン講習」が一般的になったこと、そのような社会的背景から、もっと広く建築BIM人材を求めるためにも、私たちは従来の講習を「eラーニング化」して受講場所や時間の制約をなくすことにいたしました。

・「学ぶ」と「身につく」は違う

弊社の講習を受講いただいた方から、よくこんなお話を伺います。
「講習を受けたときは、分かったつもりでいるんだけど、実際に作業するときにはちょっと忘れてしまっている」
「実務では、CADの仕事がほとんど。少しでも操作したり振り返りをするべきとわかってはいるが、できていない」

講習を受講している時は、講師に質問をしたり一緒に受講される方と知識を共有するなどモチベーションをもって、一気に知識を向上させることができます。その反面、知識を定着させることはなかなか難しいことが分かります。

弊社で、長い間CAD/BIMトレーニングの講師を務めてきた佐久間も「本当に技術を身につけるためには、何度も反復トレーニングが必要」と語っています。

何度もお願いしてやっと撮影させてくれました。とっても照れ屋さんな弊社のベテラン講師です。

講習を開催して、受講されているときは、その場で質問をしたり、一緒に受講されている人たちと情報を共有することで、講習の場ではものすごく知識を増やすことが出来ると思います。しかし、日常業務では他の案件も行っている為、学んだことを忘れがちになります。
ですので、技術を身に着けるには日常の空いた時間に反復トレーニングを何度もくりかえす必要があります。

・「eラーニング」だからこそ顧客のご要望を反映できた

CADネットの「BIMNET eラーニング」は、6ヶ月間「見る 書く 聞く」ができるため、まさに「反復トレーニング」に適したツールです。

① 「見る」 実績ある講習をいつでも何度でも視聴できる
eラーニングを受講される方は大きく2タイプいらっしゃいます。初めて学ぶ方と一度何らかの講習を受講したことがある方。共通するご要望は、「もう一度見返したい」です。対面講習は複数名が同時に受講するうえ時間が限られているため、講習についていくのに精一杯という方もおられます。
「BIMNET eラーニング」はいつでも何度でも講習(動画)を見返していただくことができます。また、仕事の合間でも取り組みやすいよう細かくチャプター化しています。

②「書く」 自分だけの教科書が創れる 
eラーニングは、対面講習同様に弊社オリジナルテキストを手元に置き、ご自身でもRevitを操作しながら進めるハンズオンスタイルです。対面講習では、皆さんテキストによくメモしながら進めておられます。eラーニングはご自身のペースでじっくり学べますので、多くの気づきをメモしながら、困った時に見返せる自分だけのオリジナル教科書を創っていただくことが可能です。

③「聞く」 講師に質問ができる
ご要望が特に多かったのが、「講師に質問したい」です。弊社のeラーニングでは、受講中分からないことがある場合、マイページから講師に質問をすることができます。
弊社では、受講者からの質問などを「TIPS」として講習やeラーニングに反映していますので、いただいた質問は今後もそのように活用してまいりたいと考えています。

仕事の技術はどんなことも同じだと思いますが、「繰り返し使うことで、できることを増やすこと」だと考えています。 例えば、仕事上で英会話ができるようになると、コミュニケーションが豊かになり、多くのお仕事ができるようになるのと同様です。

BIMは建築・建設業界の共通語です。BIMの考え方・操作方法は世界に通用するものなので、BIMでできることが増えることはご自身の人生を大きく飛躍させる可能性を高めるものになると考えています。

弊社の教育を担う3名(+1名)が皆さんの学びをサポートします。


トップ画像著作者:Freepik