正社員を辞めざるを得なかった話①

出産、育児が始まってから約7年間無職でしたが、私の場合はそもそも仕事を辞めた理由が妊娠や出産ではなくて、旦那さんの体調不良で突然辞めざるを得なくて、それまでの私は仕事を辞めるつもりなんてこれっぽっちも無かったんです。その日は週末で、花金で、海外出張先から旦那さんが帰国する時でした。そして、そのまま私は会社へ行かなくなりました。旦那さんの体調不良が思ったより深刻で、急きょ九州の実家で休養することになり、旦那さんは休職、私は辞職。あの金曜日が出社する最後になるなんて全く思わなかったなぁ…。もう土曜日か日曜日には、ちょっとの荷物を抱え、新幹線に飛び乗っていました。まさかこれから約1年間、実家にお世話になるなんて。まさかもう、このまま東京には住まなくなるなんて。誰も想像すらしていなかったです!

私が勤めていた会社は下町気質の人情味溢れる会社でした。仕事をしていたのは確かなのですが、私は少々学校へ通ってるような感覚でした。楽しいスクールライフ?勉強はしなきゃいけないけど、友達がいて楽しい!みたいな?机を並べていた先輩とは本当に仲良しで、めっちゃ椅子をくっつけて仕事する時もありました。私の直属の上司はキレッキレのお仕事スーパーこなすマンで、ポンコツな仕事ぶりの私を上手に使いこなす課長さんでした。お客さんで癖のある人がいて、その人の仕事する時は緊張感半端なかったけど、それ以外はなんのストレスも無く仕事させてもらっていました。なんのストレスも無いって、すごいことですよね?!本当に恵まれた環境の、良い職場でした。なので結婚後も当然働いていたし、もしそのまま妊娠、出産しても産休、育休を取らせてもらって東京に住んだままなら今でも余裕で働いていた筈。(実際に、私が働いていた時の女子社員の1/3は今でも働いている)

しかし、突然の九州滞在。当然週末に帰って月曜には戻る…なんてことが出来ない状況。私は課長に連絡しました。こんなこんなで、休みます。ちょっと状況が今はこうだからはっきり言えないと。そうしたら、課長は分かったと。状況分かってから連絡くれ。

課長はきっと、私がいなかった期間、本当に大変だったと思います。営業マンが営業に行ってる間にアシスタント事務が会社で業務をこなす、2人1組のチームワークで働いていたのに、会社で業務をこなす私がいない。営業には当然行かなきゃいけないけど、日々の業務もこなさきゃいけない。その状態がなんと約1ヶ月以上続いたのです。課長は本当にできる人で、仕事量も断然トップ。それなのに休み続ける私が辞める、となかなか言わないもんだから新しい人もいれられない。ずっと、会社にフォローして私を待つという体制でいてくれたのは課長でした。辞めたくない、と私が思っていたのを、知っていたから。


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