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デアデビル2期-⑦「Daredevil: The Devil, Inside and Out Vol. 1」


情報

収録:Daredevil (1998) #82 -87

ライター:エド・ブルベイカー /イラスト:マイケル・ラーク

デアデビル2期は長らくブライアンマイケルベンディスが長期連載していましたが、ここからエドブルベイカーの長期連載にバトンタッチします。

あらすじ

刑が確定するまで刑務所に拘留されたマットマードック。デアデビルに敵意を燃やすCIA長官が裏から圧力をかけ、犯罪者とデアデビルを一か所に集め殺し合いをさせる気だ。

ヘルズキッチンには偽物のデアデビルが登場。正体がわからず、デアデビルのコスチュームを着ている格闘の達人であること以外素性は不明。ベン・ユーリックはフォギーに偽デアデビルについて問いただすが、フォギーはこの件に関与していなかった。

刑務所内でマットはデアデビルの疑いを実証させる証拠を残すことなく、ハンマーヘッドやブラックタランチュラと駆け引きをする必要があった。そんな中、面会に訪れたフォギーが殺害される。復讐に燃え、誰の仕業なのか突き止めるためマットは闘志を燃やす。

だが、キングピンとブルズアイも同じ棟に収監され、そこに自ら捕まったパニッシャーも参戦。爆発は時間の問題だ!


感想

これはなんというデアパニ回でしょうか。デアデビルを助けるために自ら捕まるパニッシャーの健気さと友情は特筆すべきですね。

それはさておき、本書でライターが変わり大筋のストーリーが切り替わります。これまでのデアデビルの正体漏洩やカレンペイジとミラの話はいったんストップ。これからフォギー暗殺事件の謎を追うストーリーラインが開始。刑務所で収監されたヒーローがうまく戦いとおす話はヒーローものあるある。今回は一本刑務所編ですが本書の最後に脱出してしまうのでこれで終わり。もったいしもっと読みたいけど仕方ないか。

本書は結構おもしろい部類のストーリーだと思います。刑務所長の最後の発言などムネアツシーンもあり楽しい。

キャラクター※ネタバレあり

マット・マードック/デアデビル・・・ 刑務所でも賢く立ちまわり、刑務所長の命を助けたことがいい方向に作用。ブラックタランチュラたちに命を狙われるが、キングピンと協力し脱出を計画。刑務所の暴動の中解き放たれたブルズアイとも共闘するが、ブルズアイにキングピンの足を撃たせ自身はパニッシャーとヘリで脱出した。アルトンレノックスの事務所に残されていた手掛かりをもとに調査の旅に国外に出る。

フォギー・ネルソン・・・ダコタ・ノースとともにマットと面会に行くが刑務所内で暗殺されてしまう。本書最後に別の場所で隔離され生きていることが判明するが真相はいかに?!

CIA長官と刑務所長・・・CIA長官はデアデビルをつぶそうと躍起になっている。刑務所長は長官の命令通りに凶悪犯罪者を集めすぎると暴動が起きると懸念するが実際に起きてしまった。マットに命を救われた所長はテレビでマットマードックがデアデビルであるという説には説得力がなく彼は無実であると証言し、CIA長官の失態にも言及した。

ベン・ユーリック・・・前巻のストーリーでデアデビルの逮捕に手を貸してしまったが、今回は助ける側に回る。ダコタノースと協力し、偽のデアデビルの謎を追跡。アルトン・レノックスという人物の名前をつかむ。

ダコタ・ノース・・・産休のジェシカジョーンズに代わり、フォギーとマットが雇っていた探偵。フォギー殺害の現場に居合わせたが命は狙われなかった。ベンユーリックと活動。

ベッキー・ブレイク・・・ ネルソン&マードック法律事務所で働いている。最近弁護士資格を取得した。足が不自由。刑務所の暴動の当日にミラ・ドノヴァンとともに面会に訪れる。タイミング的に非常に危険であったが、マットにアルトン・レノックスの名前を伝えることに成功している。

オウル・・・二流の犯罪者。マットにちょっかいを出しボコられる。

モーガン・・・ハーレム地区を一時期支配していた犯罪王。隔離棟に収監されたマットのもとに訪れた。ハンマーヘッドとブラックタランチュラと暴動を共謀。ブルズアイに首にトランプカードを刺された。

ハンマーヘッド・・・頭に鋼鉄を仕込んでいるだけの二流犯罪王。デアデビルに絞られた。

ブラックタランチュラ・・・超人的な身体能力を持つ犯罪王。デアデビルにグループに入れと誘ったり刃物を差し入れたりしたが、暴動を共謀していた。ブルズアイに攻撃され死にかける。

ブルズアイ・・・どんな物体でも彼の手にかかれば殺傷武器となり、どんなものも狙った場所に百発百中させる超危険なアサシン。体をぐるぐるに拘束され、食事も流動食しか許されない体制で収監されるが、タークに開放され暴れまわった。以前カレンペイジを殺しており、マットに強く恨まれている。

キングピン・・・ニューヨークを仕切る犯罪王でありデアデビルの宿敵。前回無罪放免とはならず逮捕されてしまった。デアデビルと協力し逃げるつもりが失敗。

パニッシャー・・・犯罪者は殺さなければならないという信条を持つヒーロー。デアデビルと対立する信念を持つためたびたび衝突するが、正義を信じるもの同士何か通じ合うものもあり共闘することもある。デアデビルの様子を見るために収監され、涼しい顔でデアデビルとともに脱出。パニッシャーがマットを人質に取っているふりをしている映像が刑務所の監視カメラに写っており、マットに有利に働いた。

アイアンフィスト・・・秘境クンルンに伝わる神秘を継承した億万長者で格闘技の達人。フォギーの依頼を間接的に受けていると勘違いし、デアデビルに扮しアルトンレノックスに情報を報告していた。声で正体をダコタノースに見破られる。

アルトン・レノックス・・・正体不明の人物。フォギーの暗殺にかかわっている可能性が高い。マットやベンがレノックスの事務所に乗り込むがもぬけの殻だった。


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