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銀座Tビルの記憶 8 [管理人]

会社がTビルに移転する前は、事務所はマンションの一室でした。
マンションではあまり管理人さんというものを意識したことがなかったのですが、Tビルに移転する時は、私が事務所の移転作業を手配することもあり、事前に下見に行ったりするなど、入居前から管理人さんにはご挨拶し、設備の確認の連絡などを度々させていただいていました。

Tビルに入居した後も、室内の蛍光灯を変えてもらったり、落としたブレーカーを上げていただいたり、管理人さんにお世話になることが多く、ビルにおける管理人さんの存在の大きさを感じました。
2階にあった管理人室には、管理会社の方が4名程度いらっしゃったと思いますが、主に対応してくださっていたのは、その中で一番若手の男性。中年層くらいだったでしょうか。
個人的なイメージですが、“大人になったのび太君”のような、朗らかな、誠実な方でした。

朝は、ビル内の共用部分の窓やシャッターを開け、夕方はそれらを閉めて戸締りに廻られているところによく通りがかりました。
会うと挨拶をして、「暖かくなりましたね」など気候の話など一言、二言。社交辞令的な言葉といえばそうですが、嫌味のない、程よい距離感の親しみやすさがありました。

見出しの写真は、ある階の廊下での眺め。奥が裏通り側です。

今日書くのはここまで。ではまた。

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