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No-24 マンションのサッシ交換は大変です

マンションのサッシ窓の交換工事

マンションの窓はベランダにつながる掃出し窓サッシと壁の中間に設置される腰高窓サッシがあります。

ベランダにつながる窓は交換工事をする時にベランダ側から作業を行えます。また、腰高窓も共用廊下側に設置れる窓は廊下側から工事をすることが可能です。

しかし、高所にあり外に床等がない窓の交換は大変です。
このような場合、足場建設、クレーン車などで工事を行う必要があります。

madokaホームページより出典

大変な作業です。
こんな事情があるため、マンションの窓はベランダと一体の構造が多く、腰高窓を外床のない場所に設置しているマンションは思ったより限られています。
フィールドで確認してください。
もし、見つけたら「あの窓、どうやって交換するのかな~」と考えてくださいね。それが知識の向上になります。

サッシの交換と管理組合

マンションの窓は共用部分です。
区分所有者が単独で交換を行うには理事会の承認が必要になりますが、多くの場合は認められません。
マンション全体で交換を行う場合には足場建設を伴うため工事費が高額になります。
このような事情により、マンションの窓の交換は外壁等の修繕と同時に行われます。(経費の削減)
また、サッシの耐久性が良いため、先延ばしをする管理組合も多くあります。

マンションは開発業者は性能と見栄えを重視しますが、一旦そこに住むと劣化が始まり、修繕を考える必要があります。
マンションのサッシの交換は交換場所によって作業方法、規模が異なること、工事方法も限定されます。
マンションの修繕とはこのような様々な要因でひとつひとつ物件で工事内容も費用も変わってしまうことを覚えてください。

皆さんがマンション管理士や管理会社のフロントになった時、長期修繕計画上、サッシの交換時期ですと簡単に理事会に提案するようなことが無いようにお願いします。

嵌め殺しの窓

嵌め殺し窓とは、壁などに直接はめ込まれた窓のことです。
窓枠とサッシが完全に固定されていて開閉できません。
主に採光のために使われています。
FIX窓とも呼ばれます。

この窓を設置するためには換気基準を超えて部屋や場所に限定されます。
開閉できないため換気に関与しません。
このことは覚えておきましょう。

特徴はサッシ枠と窓枠が一体になっています。
また、サッシの固定は樹脂で行っています。

そのため、大掛かりの工事の必要がなく、建物側から交換工事を行うことができます。

次回、ガラスについて説明します。


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