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034-令和4年マン管試験 適正化法問46の解説

問題

〔問46〕 マンション管理士に関する次の記述のうち、マンション管理適正化法の規 定によれば、正しいものはいくつあるか。

ア マンション管理士という名称を使用して区分所有者の相談に応じるために は、マンション管理士試験に合格するほか、国土交通大臣(指定登録機関が登 録の実施に関する事務を行う場合は指定登録機関)の登録を受ける必要があ る。

イ マンション管理士は、マンション管理士の信用を傷つけるような行為をした 場合は、その登録が取り消されるほか、30 万円以下の罰金に処される。

ウ マンション管理士は、5年ごとに、国土交通大臣の登録を受けた者が行う講 習を受講しなければならない義務があり、受講しない場合は、マンション管理 士の登録の取消し又は期間を定めたマンション管理士の名称の使用停止命令を 受けることがある。

エ マンション管理士は、その事務を行うに際し、マンションの区分所有者から 請求があったときは、マンション管理士登録証を提示しなければならない義務 がある。

解答

2(アとウ)

解説

マンション管理士の資格についての問題です。
各設問を解説します。

設問1

ア マンション管理士という名称を使用して区分所有者の相談に応じるためには、マンション管理士試験に合格するほか、国土交通大臣(指定登録機関が登 録の実施に関する事務を行う場合は指定登録機関)の登録を受ける必要がある。

マンション管理組合へのコンサルティング業は誰でもできます。
ただし、「マンション管理士」の名称を使用するためにマンション管理士の国家試験に合格後、国交大臣(実施機関はマンション管理センター)の登録を行う必要があります。

試験に合格しても登録をせずに「マンション管理士」と名乗ることはできません。

と言うことで設問1は〇です。

設問2

イ マンション管理士は、マンション管理士の信用を傷つけるような行為をした場合は、その登録が取り消されるほか、30 万円以下の罰金に処される。

マンション管理士で罰金を取られるの法第42条の秘密保持義務の規定に違反した者で1年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処されます。
(法第107条第1項第2号)。

信用を傷つけるような行為は、資格のはく奪(登録の取消し)、あるいは活動停止(マンション管理士の名称使用停止)になることがあります。

管理業務主任者の罰則とは全く違うので整理しておきましょう。

と言うことで設問2は✖です。

設問3

ウ マンション管理士は、5年ごとに、国土交通大臣の登録を受けた者が行う講習を受講しなければならない義務があり、受講しない場合は、マンション管理士の登録の取消し又は期間を定めたマンション管理士の名称の使用停止命令を受けることがある。

マンション管理士の法定更新は5年に一度です。
マンション管理士として活動する以上必ず受講する必要があります。
受講しないと登録の取消し、又は名称の使用停止命令を受けることがあります。

と言うことで設問3は〇です。

設問4

エ マンション管理士は、その事務を行うに際し、マンションの区分所有者から請求があったときは、マンション管理士登録証を提示しなければならない義務 がある。

国都交通大臣に登録を申請、認められるとマンション管理士証が発行されます。
同時にマンション管理センターに登録がされます。
マンション管理士には登録証の携帯義務や提示義務もありません。

と言うことで設問4は✖です。

ただし、コンサルティングの活動時には皆さん携帯しています。
古い登録証の返却義務はないため、何枚も保有しているマンション管理士もいます。
管理業務主任者は携帯義務と提示義務があります。
間違えないように注意しましょう。


正しい設問はアとウです。
答えは2つになります。


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