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身体と身体性

身体と身体性との意味を考えるのに下のような図を考えてみた。

青い部分が身体性

身体は物理的実体であるが、身体性は、その実体プラス、身体という実体を通した外部世界との相互作用である。相互作用とは「聞く」「見る」「触る」「感じる」といった「動詞」で表現できるものであり、物理的な実体としての身体は、目とか脚とか「名詞」で表現される。身体性とは、身体を表す名詞が動詞と結びついて外部世界と接するときの現象・反応・姿勢・行為であり、それは決して身体を抽象化した上で生まれる概念ではなく、物理的な現象や反応、または具体的な姿勢や行為である。

身体性は英語だと多くの場合embodimentだが、その動詞のembodyは「肉体化する」「体現する」「具現化する」「形にする」という意味がある。身体性という概念を、こうやって図にしてみると、em+bodyで、たまたまなのだが“em"は「縁」なのかもしれないと思ってしまう。いや、身体と世界をつなぐ縁(えん)、身体と外部が接する縁(ふち)。それはインターフェースでもあって、だから身体性は拡張するし、デジタル世界にも「縁」が広がっていくのかも。

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