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世界中に広がった【グッバイウェーブ】はANA発祥。飛行機の出発時に手を振る人たち

こんにちは。
《CA.jp》編集担当スタッフの鈴木です。

出発時、飛行機の窓側に座り、なんとなく外を眺めていて

「いってらっしゃ〜い」と手を振ってお見送りをする地上スタッフの方々を目にしたことはありますか?

これは、「グッバイ・ウェーブ(Good-bye Wave)」と呼ばれているもので、特にマニュアルや規定が定められているわけではなく、日本人らしいおもてなしの心から生まれました。

今や当たり前になっているこの光景は、実はANAの職員の方が始めたことがきっかけで世界中に広がったもの。

1970年代の前半、沖縄・那覇空港に勤めていたANAの整備士の方がお客様に寄り添う気持ちから手を振り始めたそうで、その姿を見た新人整備士の方々も感謝を込めて一緒になって手を振るようになったそう。

そこから沖縄だけではなく、日本全国に広がり、今では世界中にその習慣が広がっていきました。

私自身、この話はANAに入社して間も無く、新人訓練の際に教官から教わったのですが、世界各地の空港で目にすることから正直ANAから始まったとはにわかに信じがたい気持ちもありました…

当時を知るベテランCAの先輩とフライトでご一緒した際に、グッバイ・ウェーブが広がった当時の話をしていただき、ANAに広がる「おもてなしマインド」の文化とも相まって広がっていったと聞き、腑に落ちました。

飛行機が自走し、地上から見送ってくださっているスタッフは、整備士さんの他にもグランドハンドリングスタッフの方々で、特別な場合を除き、主に3名であることが多いです。

小さいですが、グランドハンドリングのスタッフさん2名と、整備士さん。

また、整備士の方にお仕事でご一緒した際に聞いたところ、

「機内から手を振り返してくれるお客様は昼夜問わず、よく見える」

とおっしゃっていたので、その言葉を聞いて以来、私も必ず機内から手を振り返すようにしています。

何度経験しても、思わず鳥肌が立ってしまう「グッバイ・ウェーブ」は、私の機内からのお気に入りの光景の一つです。



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