そんなことある???
雀魂 近況
玉の間に進出して間もなく100戦というところで、緊急事態が発生していた。62戦目~90戦目までの29戦で14ラス22逆連帯という成績をたたき出し、2026ptあった段位点は69ptとなっていた。過去玉の間で20戦ラスなしという結果を残した人間とは思えないほどの体たらく。崖っぷちも崖っぷち。そこから4戦で263点まで戻すも、依然として危険水準だった。そんな状況で迎えた1戦。(画像は全て対局後の牌譜ビューで撮影したものである)
雀魂 玉の間 半荘戦 95戦目
上家雀聖2、下家対面が雀豪という構図。全体的に放銃率が低めな人が揃い、難しい対局になりそうな予感がしていた。
東一局
配牌は上の通り。対子が多めだが、ドラたくさんなのが嬉しい。7巡目に七対子ドラ2赤の聴牌。
ここから安全な中を打ち、9p単騎にとり、次巡3pを持ってきたところでツモ切りリーチ。普通に中単騎でリーチすべきでした。反省しています。
そんな中途半端な打牌が禍を呼んだか。下家にツモ三色をあがられ、なんとも消化不良のまま次局へ。
東二局
配牌は写真の通り。良くも悪くもない形。これが無駄ツモなしで4巡目にピンフ赤の聴牌が入る。6s引きでタンヤオとドラがついて高打点になる可能性もあるが、そうはならんやろと即リー。
しかしこれが無限にツモれず、しかも16巡目に対面からの追っかけリーチが入り、しかも一発で高目の方を掴み放銃。リーチ一発一盃口に裏も乗って、8000点となり激痛。どうしてこうなった。
東三局
形は悪いものの、東が対子なのが嬉しい。一人引き離された状況なので、ここで点数をそれなりに稼ぎたい。2巡目に東が鳴け、幸先良いスタートになった。打点を見るためカン5pを外しつつ様子を見てたら、8巡目に8枚目の索子を引き、混一色を見て5m対子に手をかけるが、次巡赤5mを引き、打点は十分とみて、混一色を一直線目指すのはやめた。その後、12巡目に5mが鳴けたことで、ダブ東赤高目ドラの47s待ち聴牌が入る。混一色が消えたとはいえ、なかなか打ってくれる筋ではなさそうだがどうか。
47sは聴牌時、山に2枚7sが残っていたが、全部王牌に居た。だれも4sを打つはずもなく、喰いタンをしていた下家のカン3pに放銃。タンヤオドラ2の3900点の放銃という決着。
東四局
何というか、ギリ聴牌はどうにかできそうだけど、打点が足りなくなりそうな配牌。だがスルスルと良い牌を引き、8巡目にはこんな形に。
打点は配牌から考えると随分マシに。ただあまりにも待ちが悪い。迷った末に黙聴を選択。次巡、7sを引き打4sで一向聴に戻し、さらに次巡6sを引き、文句なしの形に。ならばとリーチをするが、なんと対面がツモ一盃口のあがり。死ぬほどツモがきいているのに、最後の1牌が遠いという状況が延々と続く。
南一局
対子が4組。七対子狙うにしても打点が無く、面前で打点を見るにはペン7sが埋まらないと厳しい。だが贅沢を言っている場合ではない。とか思ってたらこんなんなった。
クソ贅沢聴牌。5巡目に高目二盃口聴牌とか頭いかれてんの?????
もちろん渾身のリーチ。高目ツモなら跳満で一気に三番手に接近する。しかし対面に追いつかれ追い越され、悪夢の親跳満ツモられ。残り1100点。もうこりゃだめかもしれんね。
南一局一本場
子の13002600ツモでも、親の1300オールでも吹っ飛ぶ瀕死状態。ちなみにトビラスは-205ptからなので、降段の危機がまた戻ってくる。
西と3pのシャンポン待ちリーチに全てを賭け、下家からのロンあがり。死中に活の5200点。
南二局
8巡目に下家が対面に1000点の放銃。私は何もできませんでした。ちなみに今回の半荘で初めて聴牌までたどり着けなかった局でした(それまでが異常)。
南三局
最後の親番。頼むでと言いながら開けた配牌は南が対子ということ以外なんもいいことのない配牌。なんてこった。しかし対面の九種九牌で流局。ナイスゥー。
南三局 一本場
さっきよりはマシな配牌であるものの、手が進まず、下家が7巡目にリーチし、13002600のツモ。ドラ3の一向聴までたどり着いてはいたものの無念。
南四局
オーラス。ラス回避条件は、上家に6400点以上直か、跳満をツモか対面以外から出あがるしかない。この配牌から見えるのは、白中+対々和か混一色の満貫。跳満はまるでできそうもない。しかし、白中を鳴いて、混一色に向かえば、下家は絶対に放銃を避けてくるだろう。打つ手なしか。が、東場で起きた、異常なツモがまた発生する。
一気に高打点の手が見えてきた。白中+対々和か混一色が本筋だがここまで来ると、三暗刻が見えてくる。リーチツモ白中三暗刻なら文句なしの跳満。しかしシャンポン待ちリーチは7m引いてあがることができず振り聴という恐ろしいパターンが存在する(三暗刻形で裏勝負なんて勝ち目がない)。また、そもそもツモあがりができなければ話にならない。仮に上家が中を放銃してくれても勝ち目の薄い裏勝負だ。一体どうすれば……
迷っているうちに聴牌になった。白中三暗刻が確定。58s待ちだが、上家の捨て牌を見る限り、絶対に上家は放銃しない。このままリーチしたらツモがほぼ絶対条件。しかし、ここで一つの道が見える。白中三暗刻対々和なら、黙って跳満。しかも7mという盲点になりやすいところで待つことができる。7mはドラ表だが、6mが3枚見えでしかも上家と下家が切るのが早めだから、7mロンは割とあり得る。まだ巡目も早いこともあり、覚悟の黙聴に。
ついに運命の聴牌が入る。対面以外なら黙聴でも、あがれればラス回避。文句の付け所のない最高の聴牌。
余談だが、7m1s6s中はツモったとき全てラス牌だった。なんという針の穴を二階から通すような聴牌なのだろう。あとさらに余談だが、この巡の対面の8sは見逃している。それはまあラス回避にとって当たり前なのだが、それ故ここで67sを引かなければツモ切りリーチをしようと思っていた。つまりこの巡で聴牌したのは本当に運命の聴牌だったのだ。
7sを切る。その瞬間、役満チャンスの文字が出る。そっかツモれば四暗刻か。幾度の選択を乗り越え、疲れ果てた頭ではこの状態がツモり四暗刻の聴牌であることを完全に見落としていたのだ。しかしツモれるなんていう感触はまるでなく、染めていなそうな色でかつ筋の7mが誰かからこぼれてそれが対面でないことを祈るのみだった。決着はあっという間だった。
聴牌してわずか一巡後に転げ落ちてきた、ラス牌の7m。くぅぁぁあ、と変な声を出しながらツモのボタンを押す。なにが起きたかまだ正確には分かっていない。とりあえず、ラスは確実にないことだけは分かるが、これで一体何位になったか、考えることもできない。しばらくして総合結果が出る。
35900点持ちの2位。一時期持ち点100点になったときはまさか原点の1万点上にまで戻ってくるとは思っていなかった。役満は人生二度目だ。一回目は天鳳を初めてわずか二戦目に出した小四喜。その時は一気にラスからトップへ駆けあがった。そして今回の四暗刻。最高のタイミングでのあがりとなった。南一局一本場まで6局全て聴牌し5回リーチして、あがれたのが1局という非常に苦しい展開だったが、耐えに耐え、そして最後の局でも最初の聴牌をリーチせず耐えた先にこんなご褒美があるとは思わなかった。まだびっくりしている。とりあえず、段位点も300ptを超え、もう少し玉の間で打つことができそうだ。
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