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TECH::EXPERTの対する率直な感想

はじめまして。

現在大阪で29歳、未経験からエンジニアへの転職活動をしている「uki」といいます。

YouTuber「マコなり社長」で有名な株式会社divが運営するプログラミングスクール「TECH::EXPERT 短期集中転職コース」にて2019年11月4日からプログラミングの学習をはじめました。2020年2月6日現在は学習過程が全て終了し、TECH::EXPERTの転職支援を受けつつ個人でも「Wantedly」を活用して転職活動を行なっています。

今回はじめてnoteに投稿します。
内容としましては
・TECH::EXPERTのカリキュラム内容と料金
・TECH::EXPERTを受講した感想
・TECH::EXPERTのメリット
TECH::EXPERTのデメリット
・過去に戻ったとしたらTECH::EXPERTに入るか
TECH::EXPERTを検討されている方へ

上記6点について書いていきます。
よろしくお願いします。

TECH::EXPERTのカリキュラム内容と料金

僕が受講したコースは「短期集中転職コース」という事で10週間(約600時間)のコースで、料金は約55万円(キャンペーン割引5万円)でした。
カリキュラムの内容は大きく3段階に分かれていて基礎(2週間)応用(4週間)最終課題(4週間)があります。
詳細を書くと長くなるのでざっくりと説明しますが、

<基礎(2週間)>
HTML、CSS、Ruby、Railsの基礎を学び、Railsで簡単なアプリを作ります。

<応用(4週間)>

新たにJavaScriptを学習しRailsを使用して少し複雑なアプリを作ります。
Git、GitHubを使ったバージョン管理や、AWSを利用して作ったアプリを世界に公開(デプロイ)します。
アプリ制作期日が設けられており、期日を過ぎると転職保証が外れる、延長料金発生などの可能性があります。
指定のアプリが早く完成したら、ポートフォリオ(成果物)となる個人制作アプリに取りかかります。(個人制作アプリ発表会もあります)

<最終課題(4週間)>
チーム(5〜6人)に分かれて某フリマアプリを制作します。
作業の進め方、人員の割り振り、進捗管理をメンバー間で相談して決めます。
カリキュラムの最終日に「最終課題発表会」があります。
上記発表会までにアプリを完成させる必要はありませんが、必要最低限の機能が実装できていなければ転職活動には入れません。

TECH::EXPERTを受講した感想

まず結論としては、CMでおなじみのフレーズ「10週間でプロのエンジニア」には、(一部の天才を除いて)なれないと思います。
当然カリキュラムに取り組む姿勢によって成長度は人それぞれだと思いますし、土日の時間の使い方やメンターへの質問内容によっても変わります。
ですが、企業面談で現役エンジニアの方やIT企業の社長の方々とのお話の中で、現在の自分の知識やスキルは企業から求められるものには程遠いと感じることがほとんどですし、実際にスクール卒業生を採用しても即戦力になる人材はほぼ皆無だと聞きました。

TECH::EXPERTのメリット

メリット1:学習する環境がある
教室を利用できるメリットは非常に大きいと思います。
実際に土日は原則として教室が利用できないので自宅やCafeなどを利用して学習することになるのですが、特に自宅では集中して学習できませんでした
これは自己管理能力によると思いますが、周りの受講生に話を聞いても9割くらいの方が同じ感想を持っていました。
人間は自分が思っている以上に自分に甘いということを思い知らされました。

メリット2:仲間ができる
自分と同じ完全未経験の同年代の人たちと同じ悩みを共有できるのでモチベーションを保つのに効果的でした。
他の人と自分を比較するのは良くない事ですが、プログラミングの理解に苦しむ中、周りのメンバーも同じような事で悩んでいると「自分だけじゃない」ということに気付けて、非常に励みになりました。

メリット3:メンターの存在
プログラミングスクールとしては当然ですが、やはりメンターさんに質問できる事は大切だと感じました。
メンターさんによって良し悪しはありますが、絶望的にわからない事でもメンターさんに質問する事で解決でき、自分が理解するまで教えてもらえます。
また、個人的にはリモートでの質問(スカイプのような形)の時に「解決したい問題」「自分で調べた内容、仮説」「仮説を元に行なった検証内容」などを事前にまとめるというルールがあったので、何か問題が発生した際にまずは自分で調べるという習慣が身に着いた事も良かったと思います。

TECH::EXPERTのデメリット

デメリット1:金銭面
プログラミングスクール全般に言える事かもしれませんが、基本的に受講料は高めです。
TECH::EXPERT(約60万円)はその中でも高い部類に入ると思います。
正直、カリキュラムの内容、メンターさんの対応、転職サポート内容を見た時に割に合わないと感じる事もありました。
また、短期集中スタイルの場合、多くの方は収入がない状態で受講料、交通費、PC代、生活費を賄わなければなりません。
特に僕の場合は妻と子供3人の生活費もあります。(妻はパートで生活費を補填してくれていて本当に感謝です)
3〜6ヶ月間、収入がない状況、支出をしっかり計算しておく必要があります

デメリット2:メンターさん
メンター制度に関しては、個人的には想像していた形と大幅に違っていたので正直戸惑いました。
事前の説明やCMでのイメージでは、自分の担当のメンターさんが付いて、いつでも質問に答えてくれるものだと思っていましたが、実際には質問をしたいと思ってから(質問ボタンを押してから)実際にメンターさんが対応してくれるまで5分〜15分程度、ひどい時は30分以上待たされることもありました。
まぁ普通に考えたら受講生一人につき一人のメンターさんが付くことが難しい事は想像できそうですが…

また、メンターさんの人間性、技術力もかなりムラがあり、当たる人が悪いと時間の無駄に終わってしまう事(根本的に解決しない事)もあります。
これに関しては完全にTECH::EXPERT側の問題だと思います。
→受講生を増やしすぎてメンターの数が追いついていない
 →未経験or経験の浅い人をメンターとして採用する
  →しっかり教育する時間、余裕がない
   →技術力が伴わない状態で現場に出る
上記のようなサイクルを想像しています。

デメリット3:転職に有利に働くわけではない
これは僕が勝手に想像していただけですが、完全未経験者に比べて、スクール出身者は転職しやすいと思い込んでいました。
しかし実際に企業の方とお話をしてきた中で感じたのは、スクール出身という肩書きはほとんど意味を持たないという事です。
理由としては、
・サーバーサイド言語がRubyのみ
→実際の現場では(特に大阪では)Rubyの使用頻度が低い。

・現場で最初からコードが書けるとは限らない
→企業によると思いますが、未経験者が現場に入って最初からコードを書くということが少なく、スクールで学んだことを活かしにくい。

・自走力、自主性をアピールしにくい
→スクールで制作したポートフォリオは作らされた感があり、独学者のポートフォリオに比べると「自走力」「自主性」という観点において評価が低いくなる可能性がある。

過去に戻ったとしたらTECH::EXPERTに入るか

結論、入ります
ここまでご覧になっていただいた方からすると意外かもしれませんが、僕の場合は上記の条件を全て踏まえて、考え直しても入ると思います。
理由としては、
・改めて思い返してみても独学だったら挫折している可能性が高い
→やっぱり仲間の存在は大きい
→学習環境がある
・取り組み方を工夫すればもっと成長できる
→事前学習の重要性を認識(Progate、dotinstallなど)
→土日の使い方(もくもく会への参加など)

上記です。

TECH::EXPERTの受講を検討されている方へ

TECH::EXPERTに限らずほとんどのプログラミングスクールにも言えることですが
・自己管理能力が非常に高い(自宅での学習など)
・ 実際にプログラミングを少し触ってみて既にめちゃくちゃ楽しい
・明確に作りたいサービス、アプリがある(かなり具体的に)
・自走力が半端なく高い

上記、いずれも尋常ではないレベルで当てはまる方々は独学でも問題ないと思います。
もくもく会をはじめSNSやブログ、noteなど無料や少額の課金で優良な教材は探せばたくさんあると思います。
そういった物を自力で探して、継続して学習することができれば確実に技術力は向上すると思いますし、転職、就職活動でも非常に有利に働くと思います。

ただ1つだけ言えることは人間は自分が思っているよりも意志が弱いということです。
少しでも自分の意志に自信がない、または明確な目標、目的がない場合は独学では挫折する可能性が非常に高いと思います。
あくまでも生活資金にある程度の余裕がある前提にはなりますが、プログラミング学習を継続することに重点を置くとすれば、プログラミングスクールで学習することは非常に有効だと思います。

最後に

ここまで拙い文章を読んでくださってありがとうございました。
TECH::EXPERT受講前のイメージと、受講後の感想に予想以上に差があったので、現在プログラミングスクールをご検討中の方の参考になればと思い書いてみました。

もしスクールに関する知識がある状態で、スクールに入る前に戻れるとしたらやっておきたいこと、または受講中にやるべきことは具体的に考えているので、また時間を見つけて記事を書こうと思っています。
また、Twitterでもメッセージをいただければ分かる範囲でお答えさせていただきますので、お気軽にDMをいただければと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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