女性専用回を実施すること


メサイアカーミラ情報解禁しました。2022フェミイヤーに際して、念願の女性専用回を実施します。ご挨拶文に乗り切らなかったのでブログに掲載します。ご覧ください。

裏面には田中の書いたカーミラの元詩が載っています。本編にはどの程度組み込まれるか未定ですが本の根幹だと思っています。



女性専用回を実施するにあたって

〈画像文章〉
女性の13人に1人は性被害に遭っているという調査結果があります。一度性被害に直面すると、被害以前自分が見ていた景色とは世界が変わって見えます。被害女性は映画館や劇場で隣に座る男性に怯えながら閉鎖的な空間で2時間を過ごすことになります。女性専用車がなぜあるかわかりますか? 加害する人がいるからです。女性が安心して「ただ、観劇をする」たったそれだけのことが当たり前にできるように。トレメンドスの公演で絶対にそんな被害者を出さない、加害者を絶対に許さないという強い意志のもと女性専用回を実施します。

〈改変前のご挨拶〉
映画館で、劇場で、隣に座った知らない人が女性だと、「あ、マジラッキー、よかったぁ」と胸を撫で下ろす経験は女性にとって少なく無いと思います。当事者として私の周りではよく聞きます。
昨年11月「FEMIKING」を上演した際の感想で「客席で笑う男性の声に、今まで無意識に萎縮していたことに気づきました。」というアンケートをいただきました。人にはその人にしか分からない恐怖や絶望があります、大なり小なり。少なくとも、私にとって、映画館、劇場という閉鎖的で暗く、途中退場するときにはものすごく人目の気になる環境で2時間隣に男性が座っていることは、小さな絶望です。
エンタメに触れることは日々の中で、現実逃避に、ご褒美に、気分転換に、明日からのエナジーチャージに。誰にとってもそんな特別な場であるように思います。
エンタメを楽しむ時に恐怖心から心をすり減らして
ほしくないと思い、女性専用回を、また男女の経済格差から専用価格を設定しました。

「男が全員加害するわけじゃない」そんなことはわかっています。だけど加害をする数%の男性から、昔の私と、FEMIKINGに来て男性の笑い声に萎縮していた彼女と、これから被害に遭うかもしれない女性を守るために、今、演劇界で私ができることの一つだと思います。
勿論、安いから、という理由で来てくださっても何ら問題はありません。「もし、昔の私のように暗闇に怯えてる女性がいるとするなら」そんなお客様へ向けた環境整備です。ぜひご活用ください。


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