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BluebeeTC | 連載小説|スウェーデンという経験

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スウェーデンに留学へ行った時の事を小説にしました。 10日間で、毎日2千字くらい書いて投稿し、全体で、約2万字ほどの文章になった。
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スウェーデンという経験(6話)

本稿は大学生時代の留学経験を基に書いたフィクションです。 6話目は、スウェーデンのアート・デザインについて... _____  そういえば、スウェーデンの大学で受けていた授業のひとつにスウェーデンのアート・デザインに関するものがあった。  授業は講義形式だった。一つの机を囲みながら生徒みんなで教授の話を聞く。  日本の学校と同じかと思った。  でも人数が少なく、生徒との距離が近いので、教授は授業を進めながら、よく質問をしてきた。  教授はスウェーデン語と英語を混

スウェーデンという経験(7話)

本稿は大学生時代の留学経験を基に書いたフィクションです。 7話目は、これまで話していた「彼」の原稿について... _____ 【人生は幸福と不幸と孤独によって成り立っている。】とその原稿は始まっていた。  なんだかとても変なかんじがした。   というのも、ざっと読んで見たが、日本語のおかしな所なんて、ほとんどどこにもなかったからだ。 【ちょうどビールが麦とホップとプリン体で成り立っているように..。  つまり、人生と幸福を分けて考えることはできないのだ。だから、

スウェーデンという経験(8話)

本稿は大学生時代の留学経験を基に書いたフィクションです。 8話目は、街の治安について... _____ 【この話で「僕」は、スウェーデンで「彼女**暖炉を囲んでいた時と、彼女と再会した時で根元的には同じ*を抱えてい**。それは「僕」がいくつも経験したであろう幸福とは別の問題なのだ。幸福とは**であると思う。僕が「幸福で人は救われない」と言ったのもそのためだ。】とほとんど、読める。 解読しようと原稿を注意深く指でなぞっていると、彼はトイレから帰ってきた。 『待たせて、

スウェーデンという経験(9話)

本稿は大学生時代の留学経験を基に書いたフィクションです。 9話目は、スウェーデンの酒屋について... _____  スウェーデンの街には “Systembolaget” (システムブラゲット)と呼ばれる酒屋が必ず一つはある。  私の住んでいた街には、駅の付近に一つ、もう一つは、バスで15分ほどのショッピングモールに併設されていた。  ベクショーはスウェーデンの中では比較的小さな街だが、中心街以外の広さを考えると酒屋がその地域に二つだけというのは奇妙だった。  スウ

スウェーデンという経験(最終話)

本稿は大学生時代の留学経験を基に書いたフィクションです。 最終話は、スウェーデンという経験について... _____  タツロウを待っている間、もう一度、渡された原稿を読み返していた。  最後の数行以外はちゃんと読める。 【この話で「僕」は、スウェーデンで「彼女**暖炉を囲んでいた時と、彼女と再会した時で根元的には同じ*を抱えてい**。】の「彼女」の後の二文字はいったい何だろう。  「根源的には同じ」の後も気になる。 【それは「僕」がいくつも経験したであろう幸福