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愛、故に

9月6日、私はS病棟を退院した。

約3ヶ月間の幸せな時間が終わった。

長いようで短かった。



沢山泣いた。

離れたくない   と看護師さん達に泣きついた。

怖かった。不安だった。嫌だった。

昨日までいた私の大好きな看護師さん達が明日からいなくなると思うと怖くて怖くて仕方がなかった。

やっていける気がしなかった。

独りになるのが怖かった。


でもみんな言ってくれる。

"独りじゃないよ"

"離れていてもずっと味方だよ"

私は我儘だ。だから思ってしまった。

遠くで、じゃなくて傍で見守ってよ、と。

溢れた涙を抑えられなかった。

私の名前を呼ぶ看護師さん達が頭をよぎった。

"みおちゃん"

"みおりん!"

"みおちん〜"

あぁ、私本当に愛されてたんだな。

そう思った。そう思えた。



迎えた9月6日、私は大好きな看護師さん達に囲まれてお別れをした。

一人一人に強い想いを込めながらハグをした。

そして一番大好きなaさん。

aさんはいつも私の事を一番に気にかけてくれる。

沢山ハグをしてくれて、話も聞いてくれて、私が辛い時真っ先に気付いてくれて、誰よりも一番に私の味方をしてくれた大事な恩師。

そんな大好きな人とお別れをするのは本当に辛かった。

でもaさんは私に

"みんなに愛されて沢山成長したね"

と言ってくれた。

泣いてくれた。

そうなんだと思う。
仕事だから、とかじゃなくてきっと自分の子供のように
本物の愛情を注いでくれてたんだと思う。

満たされていた。ずっと。

嬉しかった、楽しかった、幸せだった。

愛があったからこそ進めたんだと、今では確信している

足りなかった愛情を全て、貰えたからこそ成長出来たんだと思う。


愛ゆえに生まれた、私の中の新たな感情。




生きたい。

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