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小説まとめ

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僕の書いた小説の類いをまとめました。
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2023年10月の記事一覧

不都合な真実 #毎週ショートショートnote「親切な暗殺」

2035年。 日本経済は低迷を続け、少子高齢化は加速。機械化を進めようにも肝心の高齢者が障壁…

camyu
7か月前
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眼鏡の向こう側 #シロクマ文芸部「珈琲と」

「珈琲と紅茶、どちらが宜しいですか」 目の前に座る淑女に尋ねられた。 「珈琲が良いな。あ、…

camyu
8か月前
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忍者ラブレター #毎週ショートショートnote

私の名は服部肝臓。 伊賀忍者の首領と謳われた、服部半蔵の従兄弟の息子の孫の義母の弟の友人…

camyu
8か月前
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りんご箱に詰まった想い #シロクマ文芸部「りんご箱」

りんご箱を開けると、中にはたくさんのりんごの他に、即席ラーメンや賞味期限の切れた食パン、…

camyu
8か月前
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秋桜 #シロクマ文芸部

「秋桜ってどう読むか知ってるかい」 ケンちゃんに呼び出され、馴染みの居酒屋で呑んでいる。…

camyu
8か月前
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スベり高等学校 #毎週ショートショートnote

『スベり高等学校』 文字通り「スベる」ことを学ぶ、芸人志望の若者が集まる高校である。 主…

camyu
8か月前
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自転車泥棒 #シロクマ文芸部

走らない自転車をひいて図書館へ向かう。 涼しくなって来たとは言え、役割を果たさない自転車を運ぶのはなかなかに面倒だ。 「なぁ君、こないだ借りたチャリンコだがな、うんともすんとも走らなくなっちまったよ」 受付の黒縁眼鏡の兄ちゃんに申し伝える。 「弁償」 兄ちゃんはこっちを見るでもなく、ボソッと呟いた。 「いや君これは経年劣化と言うんだ。こっちの膝が冬は痛むのと同じで、借りた時にはもう痛んでたんだよ」 「修理」 「二文字しか喋れないのか君。あいわかった、修理をして返そう」 「

秋の空時計 #毎週ショートショートnote

秋の空時計はまるであてにならない。女心に例えられたのも納得と言えば納得だ。 移り変わりが…

camyu
8か月前
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春泥棒 #シロクマ文芸部 お題「月めくり」

月めくりのカレンダーをパラパラとめくっていると、4月が欠けていることに気づいた。 切り取…

camyu
8か月前
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