マリリンと僕31 〜幸運の女神様〜
「ちょっと話があるんですけど…」
僕はそう切り出して、ディレクターの武内さんにマリリンのことを説明した。
「月野君の紹介なら、エキストラとかなら考えられるけど。一応どんな子なのか教えてもらえる?」
内心断ってほしかったのだが、すんなり話が通りそうだったので、マリリンが個性的な子であること細かく説明し、断られるように仕向けた。
「めちゃくちゃ面白いじゃん。このドラマもコメディだからね。ちょっと会ってみたい。良いポジションで使えるかも知れないよ」
どんどん想定外の方向に話が流れて