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現実がクソでもカフェラテはうまい

これは2021年の春と夏を振り返るnoteだ。改めて眺め直すと、天気に感情を左右されながら落ち込んだり楽しくなったりしていたら気付かぬうちに2021年の夏がやってきていたなぁ。色んなことごとの上で踊らされている感覚。

改めてコーヒー大好きだな〜!となっている

今年はCoffee ELMの熊谷さんを筆頭として札幌のコーヒーギークな方々とお話したり、飲ませてもらったりする機会が多い。コーヒーについて自分がどれだけ無知かを痛感する一方で、その奧深さに改めて魅了される日々だ。実際にカフェに行き、バリスタや友達と会話をし、コーヒーを飲んで胸いっぱいになる“体験”は僕にとって何とも変えられない大切なものだし、そういう意味で、機械の淹れたコーヒーが人間に勝つ日はまだまだ遠いのだろうと確信を得た。コーヒーに、これからの未来も驚かされていたいな。

熊谷さんが主催されていたClub Coffee Gangというイベント。

LIGHT UP COFFEEという東京のコーヒーもデザインもイケてるカフェで働くバリスタの方と2人でカウンターに立ち、メニューがブラックコーヒー(必ず2杯頼まないといけない!)とあんこ甘酒チーズケーキだけという、挑戦的な内容ながら札幌中(北海道中?)のコーヒーギークが集まって大盛況となっていた。めちゃくちゃ美しい光景だったし、そのコンセプトや熱が本当に刺激になった。何よりコーヒーがうまかった!ありがとうございました🙏

色んな違和感や虚無感と向き合う

ずっと違和感としてこれがある。だけど自分のために生き続けていたら、どこかで虚しくなったり、それに飽きたらどうしようもなくなっちゃうんだろうなって考えたりしている。僕は自分のやりたいことをやって、それが誰かにとっての刺激になればいいなとずっと考えている。実際に僕がそういう背中に憧れてきた人間だから。

「カルチャー」という言葉が有り難がられる社会になってきたなぁと思う。「モノ消費」から「コト消費」へと実際に変わってきているのだろうか。世の中がひどい有様になってきたから、捉え方を変えて誤魔化さないといけないところまできたのかな、なんて悲観的なことも考えてしまう。僕はその、みんなが言う「カルチャー」(なんだかこの言葉で形容することに違和感がある…)に救われてきた感覚があるし、実際の現場にずっといた自負がある。易々と商品化して消費しないで欲しいなと、ただただファンとして願ってしまう。

今までFrank Ocean好きの人間と出会ったことが全然なくて悲しんでいたのだけど、snsを通してフランキーが大好きな札幌の後輩と繋がれた。また、この街には聞いてる人あんまりいないだろうと思っていたFishmansの映画の札幌初上映、ほとんどの席が埋まっていて驚いた。自分が勝手に思い込んで絶望しているよりもこの街の中には自分と気が合う、だけどまだ繋がれていない人がたくさんいるんだろうなぁと最近は感じる。自分が至らないせいで生活が楽しくないのに、不貞腐れるのは好きじゃない。楽しい生活をするために自ら考えたり、動いたりすることを続けていきたい。実際にそれを繰り返すことで、僕は幸せな瞬間と巡り会えているような気がする。

C-originのこと

2月に北大前の古本屋、BOOK LAB.さんで間借りしてコーヒーを淹れさせてもらった。色んな知り合いがきてくれたり、お店にふらっと立ち寄ったお客さんがコーヒーを飲んでくれたりしてすごく嬉しかったなぁ。またやりたい。これは余談だけど後日BOOK LAB.さんに再訪した際にずっと気になっていた岡崎京子の「PINK」を買って、めちゃくちゃ心揺さぶられました。

色々と思うところがあって今お休みしてしまっているのだけれど、 #Chewing_Gum というPodcastもやっていました。トーン&マナーを確立させて、再開させたい…!

僕が活動する際に掲げているブランドであるC-originは、コーヒーだけではなくカルチャーの交差点のような取り組みもしていきたいとすごく思っているから、そう行った方向もどんどん進めていきたい。頑張りたいことがたくさんだ!若気の至りと、それができるくらいの体力があるうちは、どんどん無茶がしたい。毎日らしくないことがしたいね(©︎Daichi Yamamoto)。

カフェ巡りはあまりしていなくて、家で自分で淹れたり、同じ場所に何度も訪ねたりしている。特にミンガスコーヒーはお気に入りだなぁ。3月は3日に1回ペースで行っていた。帰省したら友達みんな行きましょう。

MAKERS U-18に参加して価値観が揺れた

ETICという起業支援等をしているNPO団体が開催しているMAKERS UNIVERSITY U-18に参加した。これまで“社会起業家”みたいなものに唾を吐き続けてきたけれど、実際に会ってみると彼/彼女らは面白くて優しくて、だけどそれが理由で悩んでいたりしていた。なんだか、仮想敵として必要以上に彼/彼女らを嫌っていたし、それって自己防衛が理由だったなぁと反省した。もちろん苦手なものは今でもたくさんあるが、好きなものが増えれば増えるほど生活は鮮やかになってくるからもっと色んなものが好きになりたい。(MAKERSについては上記のブログで親しい友達向けに当時色々書き殴った。読まなくても良いです。)

C-originとして様々な活動をしたり、Makersを経て色んな方々と出会ったりする中で必要性を感じ、大好きな友人でグラフィックデザイナーである伊藤碧さんに名刺を製作していただいた。今でもすごくお気に入り。本当にかっこいい。ありがとうございました!

夢が叶った

YAGI EXHIBITIONにC-originとして出店させていただいた。OKAMOTO’sのオカモトレイジさんが主催していて「ユースカルチャーの最前線」とメディアから評されるようなイベント。ずっと憧れだった。C-originのことを考える時にどこか「YAGIに遊びに来るような若者に届くようなブランドにしよう」という心がけがずっとあった。そんなイベントでコーヒーを提供できたことは本当に夢のようだった。イベント出店の感想はインスタのキャプションにバイブスヤバい時に書いたので、よろしければぜひ飛んで見てください。イベント終了後、手伝ってくれた友達と2人でプチ打ち上げを家でしながら一緒にKID FRESINOのシブヤノオトを見た時の多幸感、ずっと忘れない気がする。

こんなことを言っていた少年が半年後、自分の大好きなコーヒーでYAGIの舞台に立てたこと、本当に幸せだな。

色んなことを考えた。札幌と渋谷の違い、自分がこれからしたいことやすべきこと、、
ある意味YAGIでの出店は夢だったから、YAGIが終わって札幌に帰ってきてからしばらくは燃え尽きてしまっていた。最近ようやく立ち直ってきました。コーヒーもブランドの作り込みもまだまだ深めたいし、もっと頑張りたい。C-originが頑張ることが社会(≒友達や、友達の友達のライフスタイル)にとって良いことだと信じているし、何よりも楽しいから。2021年6月のYAGIを俺のピークにもC-originのピークにもしたくない。泥臭く機会を得ようとしていくし、色んなことを知っていきたいし、たくさん経験していきたい。

メンタルをぶっ壊した

5月の初旬は久しぶりにメンタルをボロボロになるくらい崩してしまった。一晩ずっと一緒にいてくれたり、聞いたって得がないような弱音の吐露を延々とスタバで聞いてくれたりする友人がいてくれたおかげで、なんとか乗り越えられた。改めて、本当にありがとう。

中学生くらいから、拭えない青臭さと同時に、冷笑的な態度をずっと掲げて生きてきた気がしている。それは自己防衛のために必要だった気がするのだけど、思考や発言に自己分析や検閲をかけないと何もできない性格を形成してきたなぁと気づいた。みんなが盛り上がっていてもどこか遠くからそれを眺めてしまう自分に、冷めてるなぁと嫌気がさしていた。“熱狂”できない自分が好きじゃなかった。

それらを解体したい。今まで、いつかヒロインみたいな存在が現れて劇的に救われる日が来るとどこか信じていた節があった。だけど、自分を救えるのは基本的には自分だけなのだと気がついた。そして誰かに、この頃の自分が弱いことを伝えて頼ることの難しさを、つまり誰かを信じる難しさを知った。それでも、自分は人のことを信じられるようありたいと思う。自分の弱さを受け入れて、自分を愛することを頑張りたい。そこから始めたい。

エスプレッソを抽出する機械を購入して色んな試行錯誤をしたり、映画や音楽などで今までよりも幅広いジャンルに触れて好きが増えたり、札幌はもちろん渋谷や池袋、大阪に神戸、京都など様々な街を歩いて比較したり、、楽しいことがたくさんあった。その裏ではクソなこともたくさんあった。けれど、いつか思い出す現在が良いものであればいいなと思う。いつだって、記録に残ることよりも記憶に残ることがしたい。そのことは、ずっと考え続けたい。

これから訪れる未来も良いものであればいいな。自分の手が届く範囲では楽しくありたい。ニュースやTwitterを見てくたびれる日々にはうんざりしちゃう。かといって独善的にもなりたくない。セカイ系の反省やコミュニティ学などを参考にしながら、自分と友達が幸せになれる世界、ライフスタイルを作っていきたい。

ようやくnew seasonが始まった気がする

めちゃくちゃ想いを込めて、めちゃくちゃ頑張れば、よほど手段を誤らない限り、届けたいものは届くのではないかと最近考えている。
大好きなスープカレー屋さんが「オリンピックの体操を見ていたのだけど、みんな凄すぎる。せいぜい俺はカレーで頑張る。」という旨のツイートをしていてすごく胸が熱くなった。俺もコーヒーを筆頭に大好きなことごとを頑張るぞ!!!

9月の2日から16日までを東京に滞在しようと考えている。都会への幻想を捨てたい気持ちと、たくさん自分の足と手を動かすことでチャンスを掴みたい気持ち。会いたい友達もたくさんいる。ぜひご飯誘ってください。

結論も結果もない、バイブスだけの文章はあまり好きではない。加速主義のせいか分からないけれど、色んなものがのどごし重視になっていることに気持ち悪さを感じている。それでもこれを書いたのは恐らく、自分の過去と現在、そして思い描く未来を1つの文脈に並べ直したかったからだ。久しぶりに、「どこに生きているの?」という問いに答えられる気持ちになれている。俺は不幸や退廃的なムードに溺れずに、今ここでできることを頑張っています。目にするニュースや想定されるような未来はクソなことだらけだけど、それでも音楽に体や心を委ねて揺らすのは楽しいし、コーヒーはうまい。それだけは、ずっと信じています。

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