![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/98511648/rectangle_large_type_2_59d9626463739e9bad22d4bf7b8b865d.jpeg?width=1200)
根付いた人
譲り受けた土地から
がっちり食い込まれた石積み、朽ちた竹、
ブロックで作られた水路、有田磁器…
ヤギを連れ草を刈っていくと、そこに根付いていたものが顔を出し、道が現れてくる。
大地にあいさつするように手を入れると下の方で眠っていた植物が輝きを取り戻す。
私達の住む里山の人達は軽トラを足代わりに、朝から晩まで、凍える雪の日も休まず畑に行き精を出す姿に目頭が熱くなる。
娘に話すと、ゆっくりだと体温まらないねー
ほんとそうだよね。
そんな方から譲り受けた1500坪の土地
土地の者に笑われないよう受け継いでいく。
ここに住み始めて6年が経つ
私より少し高いくらいのセンダンの樹木が今では倍の大きさになり秋になると薄紫の花の絨毯に。
落葉樹は、
夏は木陰を作り、乾燥から土を守る。
冬は日差しを届け、落葉した葉っぱが上に伸びる雑草を抑え、土をふかふかにしていく。
素敵な庭を持つ知人が、ここまでくるのに5年かかったよーと言っていたのを思い出す。
ここの大地も目に見えるほど変わってきている…
ヤギやニワトリ、そしてセンダンの実を食べにくる鳥達のお陰だ。
みかん畑だった1500坪の土地をもっと輝かせてみたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?