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近い、その日まで

車のバッテリーが上がった
君がやってきた
甘い声を出してやってきた
まだ小さかった
ある春の日

スカイツリーが朝日を浴びた
君が鳴いた
早く遊ぼうと元気な声を出して
怖いもの知らずの
ある晴れの日

嵐が去った
君が笑った
おめでとうと祝うように歌い
少し大人になった
ある引っ越しの日

空気がひんやりした
君の眼が少し曇った
それでもまだまだ元気だからって
やさしく鳴いた

君がいなくなったら
君がいなくなったら
私の視界がぼやける
喉が震える

後悔しないように
まだまだ元気なうちに
歌声を愛でよう
温かさに触れよう

どうか、どうか
ずっと幸せでいられるように



10歳の桜文鳥を飼っています
右眼に濁りがでてきました
ーーー老化。
まだまだ飛び回るしご飯も食べる、
威嚇も食い意地もバッチリ
すぐにどうこうなるわけではないのですが
近づいてきているものを感じます
記している今も想うと涙が出てしまいます
本当の終わりが来た時、私はどうなってしまうのか…

1日1日大切に一緒に過ごして行こうと改めて想いました。

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