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アニメで学ぶ物語文の読解力向上講座の連載、始めます。(プロローグ 1 of 2)


こんにちは、中受ママサポです。この連載では、国語が苦手な中学受験生に効果バツグンの勉強法として、アニメを使った物語文の読解力向上の方法を具体的にご紹介していきます。

それでなくても忙しい中学受験生にアニメを見るヒマなんかあるわけないでしょ?国語は勉強しなくてもある程度点数はとれるんだから漢字と語句ぐらいを練習しておけば十分じゃないの?――そんなふうにお考えの方もおられると思います。そこで連載のプロローグとして、

 1. 国語力をつけると中学入試で有利になる理由   ←今回はココ!
 2. 国語の中でも物語文の読解に力を入れたいわけ
 3. なぜアニメを使った物語文の読解力向上を薦めるのか

の3点をお話したいと思います(今回は1.です)。

国語力をつけると中学入試で有利になる理由


■「算数で稼いで他科目をカバーする」作戦はリスクが高い


中学受験の勉強ではとにかく算数を勉強せよ!と言われることが多いです。確かに算数は ①大多数の学校で最も配点が高い科目ですし、②身につけるべき範囲が年々広がっている、③算数1教科入試を導入する私立中学も増加傾向、などの状況もありますので、塾も個別指導の先生も「中学受験は算数で決まる」「とにかく算数に力を入れよ」と指導なさることが多いです。

算数が得意なお子さんは、確かに中学入試では有利です。ただし「算数1教科で勝負」なお子さんの場合、4教科/2教科入試では、算数の出題傾向やレベルが大きく変化した際には不利となる可能性があります。

なぜなら、算数が易化した場合は多くの受験生が得点できるために点差はつかず、逆に算数が難化した場合も難問は皆が得点できないためにやはり点差がつかなくなります。これらの場合、他の科目の得点が合否をわけることになるからです。

実際に2019年の首都圏入試では、一部の例外を除き、算数の出題レベルは総じて易化しました。また、一部の難関校では一見しただけでは解き方を見つけることが難しいような出題もありました。こうした出題傾向やレベルの変化は、大学入試改革を見据えて学校側が試行錯誤を続ける限り、今後数年は続く可能性があります。つまり「算数で稼いで他科目をカバーする」作戦はリスクが高いのです。


■「配点が高く」「安定して得点しやすい」お得な科目、それが国語

このように算数で稼げなかった/点差をつけられなかった時にも「稼ぎ頭」として期待できる科目が国語であり、その理由は少なくとも2つある。私はそう考えています。

1つ目の理由は、国語の配点の高さです。国語のウエイトは多くの学校で算数と同じであり、理科・社会よりも高くなっています(理科・社会の2倍になっていることが多い)。

2つ目の理由は、点差が開きやすい科目であることです。国語はカンで解いている受験生や苦手な分野の文章では得点できない受験生、記述問題を苦手としている受験生も多いため、出題内容によって点差が大きく開く傾向があります。しかし、解き方をしっかり身につければどんな文章でも安定した高得点をとれるようになるため、他の受験生に差をつけやすいのです。


配点が高く、安定して高得点を取りやすい。国語をそう思えるようになれば志望校合格は大きく近づく。しかも国語で高得点をとるために「生まれ持ったセンス」などは必要ない――これって希望の持てる話だと思いませんか?


プロローグ 2 of 2 となる次回は、いよいよ

2. 国語の中でも物語文の読解に力を入れたいわけ 
3. なぜアニメを使った物語文の読解力向上を薦めるのか

についてお話します。どうぞお楽しみに!

2019.03.30追記 
プロローグ2 of 2 を公開しました。こちらからご覧ください。


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