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修士課程 建築意匠専攻 | 2019-20 パリ | https://www.instagram.com/katchik_

最近の記事

旧横浜市庁舎で最終見学会、見納めの村野ディテールをリポート

 新横浜市庁舎の完成により村野藤吾(1891~1984年)設計の旧横浜市庁舎は、惜しまれながらも今年6月、その歴史に幕を下ろした。解体と一部保存活用が決定している旧市庁舎の最終見学会が12月18日、19日に行われ、参加した。そのリポートをBUNGA NETに掲載していただいた。  階段・手すりなど身体スケールのデザインが魅力的なのはもちろんのこと、外壁面に露出する柱が上階ほど細くなっていたり、市民広間では吹き抜け大空間の大梁が隠されていたと、大きな建築でもゴリつかない、洗練

    • 村野藤吾・槇文彦、両巨匠のパブリックスペース観を知る(「M meets M」展レビュー)

       槇文彦氏が設計に参加した新・横浜市庁舎が今年2020年6月末に全面開業し、同時に村野藤吾氏設計の旧庁舎が閉館した。10月30日から横浜・馬車道ではじまった両氏の仕事を展示する『M meets M 村野藤吾展 槇文彦展』のレビューをBUNGA NETに掲載していただいた。  市庁舎、それは全市民のためのパブリックスペースだ。納税や年金関係、介護や子育て、転居・転入、結婚・離婚の届け出など、老若男女問わず、あらゆる立場の人が様々な用事のために市庁舎に訪れる。利用者の層が幅が広

      • やさしいデザインを包み込む“やさしい空間” (トランスレーションズ展@21_21 レビュー)

        10月16日から東京ミッドタウン内の21_21 DESIGN SIGHTで始まった『トランスレーションズ展 ─「わかりあえなさ」をわかりあおう』のレビューをBUNGA NETに掲載していただきました。 本展は展覧会ディレクターのドミニク・チェン氏のもと、「わかりあえないもの」とのコミュニケーションのためのメディアを「翻訳(トランスレーション)」と捉え、21の作品を展示しています。 "ブラック・ライヴズ・マター"によって改めて人種間の問題に光が当たる世の中において、「やさしい

        • 2つの石元泰博展覧会評

          写真家・石元泰博の生誕100周年を記念する展覧会評を書かせていただいた。石元はニュー・バウハウス出身、丹下健三や磯崎新などの日本建築界の巨匠たちと仕事をした建築写真界の巨匠だ。 機会を与えてくださったOffice Bungaの方々には大変感謝いたします。特に宮沢様にはたくさんお時間割いていただきました。

        旧横浜市庁舎で最終見学会、見納めの村野ディテールをリポート

        • 村野藤吾・槇文彦、両巨匠のパブリックスペース観を知る(「M meets M」展レビュー)

        • やさしいデザインを包み込む“やさしい空間” (トランスレーションズ展@21_21 レビュー)

        • 2つの石元泰博展覧会評

          外出禁止のパリに残留を希望する理由

          Covid-19がヨーロッパ諸国で猛威を振るう現在。日ごとに死者数が増え続け、日本に帰国すべきなんじゃないの?という深刻な状況。毎日現地のニュースを確認し、フランス国内の状況や医療破綻に至っているイタリアの惨状は理解しているつもりだ。自分も感染してしまう確率が少なからずあることも、理解しているつもりだ。それでもできればパリに残りたいと思っている。 その理由をひと言で表すならば、世の中が変わる、それを肌で感じることができるからだ。そしてこの臨場感のようなものが、世界への興味を

          外出禁止のパリに残留を希望する理由

          はじめに

          このnoteの趣旨を示しておこうと思います。 まずはわたしのことから。日本では東京の大学の修士課程に所属し、建築意匠を専攻しています。昨年2019年の秋よりインターンをしながらパリに滞在し、仕事終わりや休日にパリの建築をみてまわっています。「ずっとパリに留学したかったんです!」みたいな感じではなく、幾多のことが重なってパリに辿り着いたという感じの留学です。 なので発信する情報に誤りや偏りがある可能性もありますが、訪れた建築やパリにおける建築をとりまく状況について、そのとき

          はじめに