いつか、と願う夜がありました。
















人を信じられないというのは大きな欠陥だ。

小さな失敗が重なって生まれた大きな欠陥。

この世界で生きる上で他人は欠かせない存在であり他人と関わらずに生きるということは不可能であるのに、その他人を信じられないままに生きるというのは人生における大きな欠陥である。

人を嫌うことも人から嫌われることも極力避けねばならないのにそれは叶わない。

自らを信じれば他人をも信じられるなどという幻想が蔓延るせいで地球はうまく回らない。

そもそも信じるとは何だ。愛とは。

がらがらと崩れ去ったものは誰の手でも再築できない。

地獄のように。

しかしどんな地獄であれ、ここに生きている限りは、生きるということ以外に何も無いのだ。

毎日偏頭痛が止まないのはあまりの徒労に絶望するから。

いつまでも欠落した欠陥品のまま。

ただ静かに呼吸を繰り返そう。


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