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2022.10.10


人前に立つのが苦手だ。もっと詳細に言えば、人前に立って自分の意見を話すことが苦手だ。自分が大勢から注目を浴びたり、評価されるような場面に立つことを想像しただけで手汗をかいて心臓がバクバクと鳴るくらいには苦手だ。
ところが幸か不幸か、会社の人たちにこういうことを話すと「意外」「全然そう見えない」「緊張するタイプには見えない」と言われることが圧倒的に多く、最近も取引先のお偉いさんとのミーティングとか、プレゼンとか終わったあとに「あぁ……緊張した……」と一息つくと、「緊張してたの?」と驚かれることに驚いてしまった。
自分ではわりとこうやってnoteとか、あるいはツイッターで弱音を吐いたり正直な言葉をまとめているし、それを見守ってくれている人たちにも自分はそういう人間だって見られていると思っているからこそ、日常を共にしている人たちが自分を見るギャップが信じられなくてしょうがない。
自分の弱さ、不安、ネガティブ、その裏返しに完璧主義者であることを認めて時間は長いからこそ、今度は世間からの見られ方との乖離とまた距離を縮めないといけない。


新しい始まりに立つことになった10月。前の部署の人たちに、それはもう、私が申し訳ないくらい暖かくやさしく見送られ、新しい部署での仕事が始まった
フロアも変わり、始業時間も変わり、全く知らない会社に来たくらい大きく変わった環境の中に放り出され、なんとか毎日食いつくように画面にくっついて1週間が終わった。
不眠症はどこにいったのやら、小学生でも今時寝なそうな時間に毎日力尽きて眠り、朝はさらに人の溢れる時間帯の通勤電車へと、息を止めて深海に身を投げるような覚悟で潜っている。
新しいことを学ぶのは好きだ。楽しい。元々異常なくらい、無気力なのに知識好奇心だけは高いので刺激で溢れたそれが嫌なわけではない。
事前に心配に心配を重ねていたことだって、杞憂だったと言えるくらいには、新しい環境だって私には恵まれているのは確かだ。
体の左側が重くなるような、プレッシャーをあらゆる箇所からかけられているのも事実だ。
適度に追い込まれるのは性格上ありがたいけれど、それに引っ張られすぎないようにしたい。

1日の始まりが早くなった。前よりも太陽を浴びる時間が長くなったって、そう思えればいい。
別に全勝なんて誰からも求められていない。私自身だって、きっとどこかでは。

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