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2021.09.11


人と話していると、自分にとって言語の機能性ってなんだろうって考える。
言葉を通して人に伝えたいこと、人に伝えてほしいことっていったい何を求めているのだろうか。

私は社会科学を学んでいたこともあって、MBTIが好きで色々と調べたり考えたりすることが好きなのだけど、その中でも認識機能のS型(感覚型)とN型(直感型)について調べれば調べるほど幼少期からの周囲との感覚の違いが理論化されてすっきりした。
事実やデータに則したものを重視するS型、背景や意味を重視するN型という風に自分の中ではざっくりと理解しているのだけど、N型の私に対して、家族や友人など幼少期に世界のほとんどとして関わり影響を受け合った人々は圧倒的にS型が多かったなぁとしっくりきた。
昔から私が考えること、大事にしていること、脳内を占めていることを「それって何の意味があるの?」とか「そんなこと考えたことない」とばっさり切られてしまう経験が多かった。人との交流において「共感」を重視するF型で、しかも自分の価値観を否定されることがいちばん耐えられないFi型である私の性質から見ても、「身近な人から共感されない」という経験が自尊心とか周囲に対する期待とかをズタズタにされる経験だったのかなぁ。

専門的な知識を持ってきちんと研究しているわけではないので、あくまでも趣味としての知的探求心を満たすようなMBTIへの接近だけど、自分を理解し、また他者を理解する入り口としてとてもおもしろい。もちろん、パーソナリティー論自体への批判にあるように、人の性質が16タイプにきっちり分けられるとは思っていない。
ただ、機能として優先的に働く部分だったり、逆に劣勢機能と呼ばれる苦手な思考の癖を知ることで「じゃあどうしたらいいのか」というヒントを探ることができる。
人との付き合いの四苦八苦だったり過去の記憶に答え合わせするような感覚にもなるし、INFPがいちばんMBTIを好むタイプであると言われる所以もそもそもこういうことを掘り下げて考えるのが好きだからだろうなぁと思う。少なくとも私はそうだから。
答えの出ない思考の海に沈んで、あぁでもないこうでもない、そうかもしれないこうかもしれないと考えるのが好きだ。
MBTIを学んでいくことで、「そんなこと考えたことない」と理解されないことを恐れて人にあんまり言えなかった自分の考えだって、こうして堂々と表に出せるようになった。それだけでも、私にとっては外の世界と関わるための大きな一歩である。





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