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7つのNikonCCD機とD200(仮称)

はじめまして

私は濃い色の絵作りが大好きです。
遊びのカメラとして初めて買ったNikon D80の絵作りにハマリ、見事にNikonCCD機の虜に。
しかし色々買っていくにつれておぼろげになってしまったそれぞれの感覚を残すためにここにまとめようと思います。

今回は使ったことのある以下のNikonCCD機
・D50
・D80
・D40X
・D60
・D100
・D200
・D3000
(同じ桁数での順番は発売順)
ちなみにD1系は使ったことがない。

絵作りのこってり度を★で表したいと思う。
あくまでも私自身が比較した結果なので、主観的な感覚になることをご承知頂きたい。
仕上がり設定:標準にした上での比較
※『仕上がり設定』からカラーモード変更などが行えるためこってり度の変更が可能

2桁機 《D50・D80・D40X・D60》

 D50 -
標準カラーモード:モードIIIa
・正直に言ってあまり印象に残っていない
・流通数が少ないのか、中古ではあまり見かけない
(需要があれば今度きちんとD50触れてみようと思う)

 D80 ★★★★☆
標準カラーモード:モードIa
・2桁機では一番完成度が高くてよく持ち出している
・絵作りに関してはD40X/D60の一歩手前程度に濃い色が出る(カラーモードをデフォルトから変えるとD40Xと全く同じ色になる)
・プラ製だが梨地加工の面積が多く手触りがよい
絞りモーター内蔵(2桁機ではD70/D70S/D80のみ)
ペンタプリズムファインダー(2桁機では唯一)
バッテリーグリップあり(2桁機では唯一)
・D200の良さを継承している部分も多く、ある意味リトルD200
【INTERVIEW】見えない部分に開発者のこだわりがある──『Nikon D80』の開発者に聞く (1/3)

 D40X ★★★★★
標準カラーモード:モードIIIa
・赤色の発色が良い印象あり
・CCD全体で一番色が派手で濃い発色(個人の体感)
・コテコテの発色でCCDセンサーらしさを味わえる機種
・同時期に併売されていたD80よりも下の位置付けだったのもあり比べると多少チープ感あり
・個人的にD40Xで撮る紅葉が好き

 D60 ★★★★★
標準カラーモード:モードIIIa
・D40Xの後継機だが比較すると絵作りに違いはほとんど見られない上にヒストグラムを見ても差はごく僅か(後述)
・アクティブD-ライティング機能やアイセンサー機能などが追加された実質的なD40Xのマイナーチェンジ版

【D40XとD60のセンサーについて】
Nikon Hacker Wiki_型式と仕様 (英語ページ) によると、
・I/Oプロセッサー
・画像処理装置
・センサー インターフェイス {ADC} [2]
・センサー型番
の4つが全く同じモノだった。
(2項目が同じだったものもあるが4項目とも同じだったのはD40XとD60のみ)

【感想】
初心者がJPGで撮っていることを想定しているため、JPG撮って出しでも鮮やかな発色になる傾向がある。
ゆえに『CCDセンサーらしい発色』は2桁機が分かりやすく顕著に現れる。
完成度の高いD80と、濃い発色のD40Xが個人的なお気に入り。
ちなみにD80とD40Xは同時期に併売していた。

D40XかD60かの選択…
個人的にD60のメニューUIがあまり好きではないためD40Xを使用している。ここは好みの問題。

3桁機 《D100・D200》

 D100 ★★★★☆
標準*カラーモード:モードIII ※モードIIIaでない
 ※標準のカラーモードは存在しないがリセットボタンで確認したところモードIIIに設定された
・やや寒色寄りでコントラストは高め
・-0.3〜0.7ほどアンダー気味(ファーストインプレッションで真っ先に気になったことであり、調べてみるとどうも皆もそう感じてるようだ)
・寒色寄り&アンダー気味の三拍子でクセがある
最低感度がISO200
・Nikon CCD機の中ではD1系の次に発売されており操作体系に荒削り感がある
・Nikon F80 がベースのボディ
・実はこのD100の付属ストラップのみだけ『Nikon Digital』のロゴが入る
 (D1はD1のロゴが入り、D70以降は”Digital”が省略される)

Nikon Digital ロゴ入りストラップ

 D200 ★★☆☆☆
標準カラーモード:モードI ※モードIaでない
・コントラストはそこまで高くないがアンダー気味で撮ると多少色が乗る
・メカ部のほとんどがD2系と共通しておりリトルD2Xとも言える高ビルドクオリティ
ペンタプリズムファインダーを採用しておりNikon CCD機ではトップクラスの見やすさ
・ダイナミックレンジが広いため白飛びしにくい
・Ai連動があり、絞り優先なら露出計が使える(他にはD1のみ)(Ai対応)
・ただし電池持ちは同じバッテリーを使うD80と比べると良くはない(D80よりも大きいのに同じバッテリーならそりゃそうなるか)
・D200の付属ストラップには『Nikon D200』のロゴが入る

【感想】
D100が発売されてから3年半後にD200が発売されたこともあり、この2台はまるで別物。

D100…「これまた随分と癖があるカメラだな」と感想を抱いた。クールな作風を撮るのに良いかもしれない。これはCCD機ではなくD100というカメラ。

D200…おそらくこの記事を読む人は気になっていただろう。私自身も名機だとよく聞くので期待して購入した。
撮ってみて確かに全体的なビルドクオリティが良く、良いカメラを使っているという満足感があった。こういうところが名機と呼ばれる理由なのだろうなと感じた。
しかし、『こってりとした色の写真がだせる名機』を求めていた私にとっては正直思ったほどではなかった。ハイアマチュアをターゲットにしていたと考えるとRAWでレタッチすることを想定していたのだろう。レタッチしてしまうのならD200である必要はない。よって友人に譲ってしまった。
素直な色が出せる完成度の高いCCD機が好きな人なら購入の価値はあると思う。

4桁機 《D3000》

 D3000 ★★★☆☆
標準カラーモード: - (仕上がり設定がピクチャーコントロールに変更)
Nikonデジイチ最後のCCD機であり、整備された最初の入門機でもある
・D60の後継機だがD5000に合わせてリメイクしたD60という印象
・Nikonデジイチとして初めて『ガイドモード』搭載
・NikonCCD機の中では二番目に軽量(485g、最軽量はD40の475g)
・D60と同じセンサーが使われているが比べてやや低コントラスト(D60とはメニューUIが変わっており同じ絵作りの設定は出来ない)
・DレンズのAFが効かないことが唯一惜しいと感じる
4桁機はD3000のみCCDセンサー

【感想】
Nikon CCD機の中で最後に出たのもあってこれまでと比べてよくまとまっている。液晶画面が大きく見やすい。初心者のための『ガイドモード』も搭載されている。
だが、あくまで入門機であり前ダイヤルなど省略されているため、今となってはわざわざD3000を選ぶほどでもないと感じる。
ちなみに、私は買ってしまったこのカメラの使い道を見出すために、コンパクトで軽くて格子線表示で水平を合わせやすい利点を活かしてポジフィルムのデジタル化に使用している。

まとめ


色々使ってみて………
最初に購入したD80と次に購入したD40Xの時点でベストバイだったと感じた。
この2台は長く使っていくと思うし、人にも勧めたい。
D40、D70系、D1系辺りも触れてみたいので今度とも収集続けたいと思う。


D200は名機という風潮について……
Fマウントレンズが使えるCCD機としては完成度も高く名機なのだろうと思う。触っていて思う。
ただ、CCDセンサーに拘らなければD200から2年後に発売されたD300は、
ライブビュー撮影が出来る
51点AFのおかげでピントが合う
視野率も液晶画面も大きくなっている
これがD200と同じ予算程度で買える(2022/12/1現時点)。D200の陰に隠れてしまったD300の方がコスパ的に名機だと思う。それもあって個人的にはD200がベストバイとは思わなかった。

D200は名機だがベストバイとは限らない


メモ

D40X/D60/D80は同センサーを使用しており、また発売年代が近いからかメニューUIがほぼ同じなためカラーモードをそろえると同じ絵作りになる
ただし、D3000も同じセンサーが使われているがメニューUIが異なっていたためカラーモードを揃えることはできなかった

D40/D40X/D60/D3000のみ非Aiレンズ装着可

参考サイト
ニコン全一眼レフカメラ発売年表/仕様(By キンタロウ)
ニコンデジタル一眼レフカメラ一覧


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